HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

消えてしまった本

先日、まぁ、ちょっと事件があって、「禅とオートバイ修理技術」の下巻をなくしてしまった。不思議なくらいふっときえてしまう本が何冊かある。以前、どうしても読み終われなかったのは、「教祖様」だ。教祖様 (芹沢光治良文学館)作者: 芹沢光治良出版社/メ…

「複雑系戦略論」

願えばかなうもの。べき乗だの、自己組織化だの、カウフマンだのブログ上で書いてきたが、それを経営戦略に生かしている方との出会いがあった。まったく、そんなことを期待しないで出席した勉強会だったのに!改めて語る機会を作りたい。

小型船舶2級免許が届いた

20年来の夢であった失効した海技免状を回復できた。夏にお世話になった船長のおかげだ。 サマーホリデイ 2日目 - HPO:機密日誌 学生のころに取得はしたものの、5年で失効したままだった。なんどかどうやったら回復できるのか、調べはしたが忙しかったり…

フラットにつながるTwitter

6 degreeのように間接的にではなく、オバマ大統領でも、ダライ・ラマとでも、直接つながることができるのがTwitterの人気の秘密だ。この感覚はネットでしか味わえないものであり、リアルの世界での対応物がない。これまで手紙がメール、電話がチャット、本が…

パイドロス その5 〜徳と真理と力〜

「禅とオートバイ修理技術」を読み終わった。もっと時間をかけて読めばよかった。これは何度でも読みなおせる本だし、繰り返し読むべき本だ。禅とオートバイ修理技術〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)作者: ロバート・M.パーシグ,Robert M. Pirsig,五十嵐美克出版社/…

「聖☆おにいさん」 4巻

昨日、読んだ。聖☆おにいさん(4) (モーニングKC)作者: 中村光出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/10/23メディア: コミック購入: 41人 クリック: 1,046回この商品を含むブログ (461件) を見るパイドロスの続きを優先させるべきなのだが、諸事情あってちょっ…

パイドロス その4 〜「私」は社長にすぎない〜

昨日は、大学時代の友人と所用で会った。某大学の心理学教授となっていた彼は、しかし、まったく学生時代と変わっていない。感動的であった。学生のころの思い出、彼の教育の話、そして、私から持ち出した「禅とオートバイ修理技術」の話などをした。禅とオ…

パイドロス その3

文庫版下巻の三分の一、第三部の佳境をすぎつつある。添付した画像は、パイドロス(著者自身)の「クオリティー」をめぐる「コペルニクス的転回」を表す。 私の位置からすればパイドロスのクオリティとは認識の自己組織化現象だ。あるいは、社会制度としてみ…

パイドロス その2

「禅とオートバイ修理技術」を読み続けている。ほんとうは、今週中にまとめなければいけないプレゼンもあり、仕事の上でも考えなければいけないことが山積みしているし、いまは藤末さんの起業塾の直前で、別のことを書けばよいのだが、やはりここから頭が離…

パイドロス その1

風邪をひいて頭がぼうっとしている。妙に疲労感があり、つらい。そんな体調にもかかわらず、「禅とオートバイ修理技術」はすっと入って来る。禅とオートバイ修理技術〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)作者: ロバート・M.パーシグ,Robert M. Pirsig,五十嵐美克出版社/…

follow me を和訳してみる

別れの歌だと思っていた。 Follow me to a land across the shining sea Waiting beyond the world we have known Beyond the world the dream could be And the joy we have tasted 輝く海を越えた地へ、私を追ってきて そこは、私たちの知っている世界を超…

コンビニが公衆トイレを駆逐する自由

最後に公衆トイレを使ったのはいつだろう。最近、公衆トイレそのものを見ない気がする。たまにあってもすごく汚かったり、紙がなかったり管理されていない感じがする。そもそも、「もよおして」しまったときも、さがすのはコンビニだ。営利事業であるコンビ…

拍手モデル

モデルといっても、指輪のCMに出てくる「手モデル」や、村上春樹の小説に出てくる「耳モデル」のように、手がきれいだとか、耳が特殊だとかいう話ではない。社会物理学的なエクセル上での人間行動のモデルだ。*1人種差別や、戦争、友と敵モデルみたいのの…

「その世界で人間は生かされてるってこと」

昨日のプレゼンで、私にとっての道徳とはなにかを質問された。「太陽の光をあびて、川のほとりで生き物が生きている。食べたり、食べられたりしながら生きる。そんな姿のような生成化育が回っている姿を思います。」とお答えした。北島マヤもきっと同意して…

超大型温泉ホテルの悲劇

あまりのことに言葉を失った。 自滅する地方 焼津編 - シートン俗物記 べき乗則、べき乗則といいすぎかもしれないが、小さきものへの慈悲を失ったものの末路を感じる。 私の知人が温泉ホテルの話をしていた。昔は、温泉街でどこもすべてを自分でかこいこむこ…

ナイチンゲールは沈黙しない

「ナイチンゲール」は、世代を超えて歌を伝える。本書は、世代を超えて、行動が継承されてしまるということをいいたかったのではないだろうか?犯罪も、徳も。ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)作者: 海堂尊出版社/…

「エクセルで学ぶ社会物理学」

いつかそんな本を書いてみたいものだと思っている。結構長いことブログを書いているので、ネタにはこまらないはずだ。 たとえば、こんなの。 寿命が長くなると絶滅しやすくなる? Population Simulator II: HPO:個人的な意見 ココログ版 わかりづらいがいず…

人は人の欲しがるものを欲しがる。ゆえに、ボスニアでは7000人が処刑され、ルワンダでは100万人が虐殺された。

「人は原子」は実に刺激的であった。前にも書いたが、私がブログで肉薄しようとしてかなわなかった社会的な現象へのべき乗則/非平衡物理学的アプローチが見事に解説されている。人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動作者:マーク ブ…

羽田はハブにはなりえない

昨日は、前原国土交通大臣の発言で大騒ぎだった。www.asahi.com基本的に、前原さんはハブ空港の意味すらわかっていないのではないだろうか。「ハブ空港」とはどちらかというと「乗り換え空港」という意味であり、首都との距離はあまり関係ない。 航空機・整…

共有地と繰り返しゲーム、あるいは、ノーベル経済学賞に物申す

経済学はまったくわからないが、いまさらって感じがした。 オストロームは、漁業資源や牧草地、森林資源、湖沼、地下水といった各種資源を管理する利用組合の実証研究を通じて、共有資源利用の実態は大抵の場合において伝統的な理論が予測するよりも良好であ…

親子三代

地元で踊りの会があり、母、妻、娘の三代が同じ舞台に立った。 披露の舞 黒髪 藤の幻想 残念ながら行事が重なり私は生でみることはできなかったが、まことに幸せなことだと思う。改めて、地元の力というのはすごいと実感もした。

モナドではなく、アトムでありました

実に面白い。人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動作者: マークブキャナン,Mark Buchanan,阪本芳久出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2009/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 51回この商品を含むブログ (17件) を見るこの本は自…

拡張現実の建築への応用

このまえぬまっちくんと盛り上がった。ことの発端はご多分にもれず、Sekai Cameraからだ。私たちの共通の業界である建築業界で拡張現実を使ったら、初めて現場の生産性を飛躍的に高められるのではないだろうか、という話になった。 拡張現実 - Wikipedia 現…

「子供と医療を軽視する社会に、未来なんてない」

「ナイチンゲールの沈黙」、読んでる。ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)作者: 海堂尊出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2008/09/03メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 28回この商品を含むブログ (195件) を見るナイチ…

政治と商売のバランス

ツイッターでつぶやいているうちにすっかりエントリーを書いた気になっていた。いかんいかん。やっぱり、商売なのだなと最近つくづく思う。いや、私の仕事は商売をマネジメントすることなのだと。マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則作者: ピーター…

無宗教の米人の墓

結婚と宗教と墓の問題は難しい。知人のアメリカ人のお母様が亡くなられた。キリスト教徒でなかったらしい。お墓は作らず、火葬にして一番好きだった場所で散骨してくれとの遺言だったそうだ。びっくりしたのは、数年前になくなったお母様の夫も火葬して、そ…

守成に必要なもの

中小企業を継承することについて考えている。 [中小企業の後継者のパラドックス] 職業選択の自由 優秀なやつは大企業に入り出世する 野心のあるやつはベンチャー企業を創設する 平凡なら普通にサラリーマンになる したがって、中小企業の後継者になる人間は…

人はアトムか?平和のあとには必ず戦争があるのか?あるいは、創業と守成はどちらが難いか?

マーク・ブキャナンの本が届いた。人は原子、世界は物理法則で動く―社会物理学で読み解く人間行動作者: マークブキャナン,Mark Buchanan,阪本芳久出版社/メーカー: 白揚社発売日: 2009/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 51回この商品を含むブログ (17…

私とはホッケ柱なのか?

私という感覚は案外あいまいだ。今日たまたまあまりに眠くて移動途中でお昼寝をした。覚醒の瞬間、自分と自分以外の境界が非常にあいまいだ感じる瞬間があった。私が蝶の夢を見たのか、蝶が私という夢を見ているのかという話だ。星の時計のLiddell (1)作者: …

ドラッカーの三つのセルフ・マネジメントと七つの経験

とにかくすばらしい本だった。自分の人生において成果をあげたいという人は絶対に読むべき本だ。目次を見るだけでも、自分の今後の行動のチェックリストになるだろう。プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己…