HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ドラッカーの三つのセルフ・マネジメントと七つの経験

とにかくすばらしい本だった。自分の人生において成果をあげたいという人は絶対に読むべき本だ。目次を見るだけでも、自分の今後の行動のチェックリストになるだろう。

Part1 いま世界に何が起こっているか

 第1章 ポスト資本主義社会への転換
 第2章 新しい社会の主役は誰か

Part2 働くことの意味が変わった

 第1章 生産性をいかにして高めるか
 第2章 なぜ成果があがらないのか
 第3章 貢献を重視する

Part3 自らをマネジメントする

 第1章 私の人生を変えた七つの経験
 第2章 自らの強みを知る
 第3章 時間を管理する
 第4章 もっとも重要なことに集中せよ

Part4  意思決定のための基礎知識

 第1章 意思決定の秘訣
 第2章 優れたコミュニケーションとは何か
 第3章 情報と組織
 第4章 仕事としてのリーダーシップ
 第5章 人の強みを生かす
 第6章 イノベーションの原理と方法

Part5 自己実現への挑戦

 第1章 人生をマネジメントする
 第2章“教育ある人間”が社会をつくる
 第3章 何によって憶えられたいか

付章 eコマースが意味するもの―IT革命の先に何があるか

http://book.diamond.co.jp/_itemcontents/0201_biz/30059-3.html

時間がなければ、パート3だけでも読むべきだ。

  • 自らの強みを知る」(不得意なことを克服する努力は無駄)
  • 時間を管理する」(時間をまとめる、それでなくとも無駄なことに使っているのだから)
  • もっとも重要なことに集中せよ」(「7つの習慣」の「大きな石」かな?)。

「七つの経験」もすばらしい。ドラッカーの短い自伝でもある。

  1. 作曲家ヴェルディの教訓 「いつも失敗してきた。だから、もう一度挑戦する必要があった」このとき、ヴェルディは80歳だった。
  2. 最高の彫刻家フェイディアスの教訓「彫像の背中は見えない。誰にも見えない部分まで彫って、請求してくるとは何ごとか?」「そんなことはない。神々が見ている。
  3. 記者時代の決心 一時に一つのことに集中するという方法
  4. 編集長の教訓 定期的に検証と反省を行う
  5. シニアパートナーの教訓 「君は思っていたよりも、はるかに駄目だ。あきれるほどだ。」(仕事の仕方を以前の部署と変えず、今の仕事で成果をあげるにはないをしなければならないか考えていない。)
  6. イエズス会とカルヴェン派の教訓 「(彼らは)なにか重要な決定をする際に、その期待する結果を書きとめておかねばならないことになっていた。
  7. シュンペーターの教訓 「何によって知られたいか?」(本当に知られるに値することは、人を素晴らしい人に変えることである。)

ドラッカーはなぜここまでストレートに話せるのだろうか?こころに一言ひとことが響いた。

iPodで耳ならしに聞こうとこれも注文してしまった。

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