HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

仕事と時間

ドラッカーは、「エグゼクティブの仕事の改革は自分の時間の使い方の記録から」と書いていた。

「時間を管理する」(時間をまとめる、それでなくとも無駄なことに使っているのだから)

ドラッカーの三つのセルフ・マネジメントと七つの経験 - HPO機密日誌

最近、働き方改革対応に取り組んでいて、しみじみ自分の時間の使い方の濃淡を感じる。生産性があがる、いまのような朝の時間だと自分でも驚くほどひとつの完結した仕事ができあがってしまう。逆に、打ち合わせが連続する中で書類作成に取り組もうとしても、なかなか集中できない。まして、数年前とくらべると余暇の時間は圧倒的に増えているにもかかわらず、その余暇を十分に活用できていない。読書量など落ちるばかりだ。

hpo.hatenablog.com

まあ、百歩譲ってまだ余暇の時間は再生産の時間なので十分に休めるようになったということは喜ばしいことだとしよう。こと勤務時間内の時間の使い方について言えば、生産性のあがる時間、あがらない時間のまだら模様をどう改善するのか解決策が出てこない。同僚を見ていると、かなりまじめに勤務時間をめいっぱい使って仕事を進捗しているように見える。まあ、この辺も働き方改革の中でどのような時間の使い方をしているのか、調べていく必要があるが、こと自分のことはよくよく考えたい。自分のことは自分でできるのだから。

考えているのは、いっそ昼休みを2時間くらいに延長して昼寝タイムをとることとか、一定役職以上には秘書をつけるとか、ありではないかなと考えている。

欧米との生産性の差の議論を読む度に思うのだか、日本では秘書とメイドが定着していないから偉い人でも雑務に時間をさかれ本当の仕事に集中できないからではないかとずっと思っている。生産性こそベル・カーブ分布ではなく、べき分布するので、トップの生産性を示す人材群にこそずばぬけた生産性をあげてもらってこそ生産性の平均があがる。

堺屋太一の予言 - HPO機密日誌

逆に言えば、前にも書いたように昼寝と秘書がいないから、日本の生産性はいつまでたっても欧米に追いつかないのではないかと考えている。