HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

電車内化粧問題とジャストインタイム社会

余りに正論すぎて、反論のしようがない。 毎日仕事でくたくたで睡眠不足でぎりぎりに朝起きて遅刻するーーーと焦りながら電車に乗ってるから電車で化粧しないと会社に間に合わないんだよー。粉とか飛ばさないからさああああ。電車内で平気で化粧をする女性が…

「心で心はとらえられない」

先日、南禅寺の三門に昇った時に、「禅-心をかたちに-」という展覧会のポスターに目を引かれた。 「禅-心をかたちに-」(東京国立博物館) ごあんない この部分。 http://rinnou.net/rinzai1150/images/chirashi_tohaku.pdf 「心で心はとらえられない」…

シングルプレーヤー

気の置けない仲間2組でラウンドした。実に楽しいラウンドだった。同じ組の方で前半ツーオーバーのいわゆるシングルプレーヤーがいらした。後半も6番ホールまでスリーオーバー。最後の三ホールで、昨日の雨でコースコンディションがあまりに悪くスコアを落…

はてなブログの検索がショボすぎる件

最近、年のせいかブログのエントリーに自己言及が多くなってきた。「ああ、これはあの時書いたな」と想うと、サイドバーの「検索モジュール」を使ってキーワード検索してきた。ところが、新しいものから古いものへと出てくるので、なかなか自分のおめあての…

人工知能研究のうさんくささ

現在のトレンドは、「人工知能」と言うよりも「機械学習」だと言うレベル。現在の「人工知能研究」という言い方自体に「うさんくささ」を私も感じる。 いまでも、人工知能の研究者の多くは、深層学習や機械学習を「うさんくさいもの」と思っている人が少なく…

葬式という人生修行

この年になると、葬式に出ることが多い。特に季節の変わり目は増える。いや、もしかすると高齢化が進み、人口動態の「厚い」年代層がそういうお年頃になったからかもしれない。葬式とはまさに人生の終わりの儀式だ。人生と幕末を見据えた河井継之助は人の死…

バブル退治は正しかったのか?

お隣中国の経済政策を見ていると、一体日本のバブル経済後の締め付けはなんだったんだろうかと強く疑問に想う。www.nikkei.com 不振企業の代表格だった東北特殊鋼の法的整理と、DESを積極活用する方針が発表されたのはいずれも10月10日。不振企業は容赦な…

貧困は日本ではありふれたことだった

1960年代生まれの私は、「戦争を知らない子供たち」に更におくれてきた世代。戦争が終わった二十年弱しか経っていなかったのに、私の育った風景の中ではあまり戦争の名残は見られなかった。唯一の名残りは、地元の観光地の傷痍軍人達だった。軍装もどきの白…

「夏目漱石の妻」 第4回

いよいよ、修善寺の大患、漱石の晩年にさしかかる。妻、鏡子との関係やいかに。「三四郎」の美彌子を想わせる、壇蜜演じる大塚楠緒子の登場はどうなるのか?なかなか最後まで魅せるドラマだ。www.nhk.or.jp本ドラマには漱石好きが集まっていたのだろう。「文…

「成田空港に新滑走路は必要なのか」

タイトルだけ読むとかなり刺激的。最後まで読むと、単なる第三滑走路不要論ではない。成田空港会社(NAA)の姿勢への批判を含めて、的確な取材に基づく良記事だ。business.nikkeibp.co.jp第三滑走路の新設に加えてカーフューの緩和まで踏み込まないと航空会…

Yuki Siato監督の「古都」

予告編を見ただけでメッセージが伝わった。www.youtube.comkoto-movie.jp「京都」とは、「京」も、「都」も「みやこ」と読むと京都に行った時にタクシーの運転手さんに教わった。「みやこのみやこ」、「Capital of Capitals」、日本ならではの京都に対する想…

「夏目漱石の妻」 第3回

ちょうど「道草」に描かれた養父とのやりとりが第三回では描かれている。www.nhk.or.jp道草作者: 夏目漱石発売日: 2012/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る今回の「事件」では、尾野真千子演ずる妻、鏡子の活躍に目を見張った。実にこの短い…

"Passage"

雰囲気のあるお声にぐっときた。パサージュアーティスト: 萱原恵衣出版社/メーカー: パステル・ブルー・レーベル発売日: 2016/10/12メディア: CDこの商品を含むブログを見るジャズのスタンダードをシンプルに歌っていらっしゃる。なんかライブで聞きたくなっ…

108

大きなゴルフコンペだった。結果から言えば108。レーティングもでていない社用コースで、レギュラーティでこれかと。先日は、そこそこ難しいコースでフルバックからやって同じスコアだったのに。どこが悪いのだろう。反省しないと。いまの現況。 ここのとこ…

経営と口伝

九州に言った時に、明太子で有名な「ふくや」さんの「ハクハク」にお邪魔した。工場見学もさせてもらった。大変興味深かった。 ハクハク | 明太子のふくや工場見学と博多の食と文化の博物館 明太子は乾物屋さんの一隅からはじまったのだと、感慨深いものを感…

行動する若冲

先週の京都行きの時に、京都市美術館で若冲を見た。 生誕300年若冲の京都 KYOTOの若冲|MBS 美術館のショップで本を買って読んだ。若冲への見方が変わった。唯一の心残りは、本書を読んでから展覧会に行っていれば10倍楽しかっただろうということ…

MR. ROBOT Season 1

一気見。Amazonプライムやばすぎ。 Amazon CAPTCHA 無料で見れる番組が多すぎ。実は、JALのスカイWi−Fiというのだろうか、機上でかなり見た。とにかくやばい内容なのだが、気になって仕方がない。かなりメタな構造を意識して作られている。エスメイル…

吉野ヶ里遺跡

弥生時代の日本は割と穏やかな時代だったのではないかと勝手に思い込んでいた。吉野ヶ里遺跡を見学させてもらって、そんな考えは吹っ飛んだ。環濠がめぐらされ、ましては逆矛が植えられている。そして、背の高い物見櫓がいくつも。また、支配階級の存在を想…

ホテルオペレーションのIoT化

恐竜君に会いに「変なホテル」に行って来た。www.h-n-h.jpレセプションで言えば、音声認識と通常の自動チェックイン機のコンビネーション。恐竜君は話しかけてはくれるが、名前を聞き取り、電子記帳するのはタブレット。お金はロイネット、リッチモンド系統…

「年商100億の社長が教える、丸投げチームのつくり方」を読み始める

諸事情あってずいぶん前に買っておいた。いまの問題意識と重なると気づき読み始めた。上手くいっている経営者の迫力を感じる。年商100億の社長が教える、丸投げチームのつくり方 (アスカビジネス)作者: 山地章夫出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシ…

The 100 Season 3

途中寝てしまったりしながら、それでも見終わった。なんかシーズン1、2とは別な話しになってしまった。www.netflix.comgokigen-plus.com結構、テクノロジー、インフラを維持するのは手間暇がかかる。人間がいないと維持できない。100人、100年という…

「もうひとつの京都」の京都 2日目

連休を利用しての京都行き。二日目はアレックス・カー氏の著作を手がかりに、足の赴くままに。お宿のお庭がとにもかくにもすばらしい。朝ご飯を食べながらも、庭を堪能できた。実はこのお庭は夜もすばらしかった。さて、カー氏の著作で触れられているお話し…

「もうひとつの京都」の京都 1日目

アレックス・カー氏の「もうひとつの京都」を新幹線の中で読了した、京都駅につく直前に。もうひとつの京都作者: アレックス・カー出版社/メーカー: 世界文化社発売日: 2016/09/17メディア: 単行本この商品を含むブログを見る例えば、「三門」。私は「山門」…

働くということ

東大卒の電通女子社員さんが自殺されたことが記事になっていた。亡くなられた方の魂がやすらかであらんことを祈りたい。www.sankei.comここにコメントした。 なんで自殺を選んだんだろ。つーか、それぐらいの残業は割と若い頃普通だったけどな。 [B! 労働] …

「室町無頼」

垣根涼介の「室町無頼」530ページを一気読み。ここのところ、読書量の落ちている私としては驚異的。やはり、垣根氏の小説は読ませる!室町無頼作者: 垣根涼介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/08/22メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見…

相続税税務調査

こういうことも勉強しておくべきことがらだと。 税務署員の話は、雑談に見えても、一切の無駄がなく、申告漏れの財産があるのではないかという意図のもとで組み立てられています。 相続税の税務調査 | 弁護士たちばな総合法律事務所 大阪 仕事がら高年収の方…

独裁国家連合、反グローバル、そして最後の人間

ウェルズの「タイムマシン」というSFは実に示唆に富んでいる。発達した科学により地上人と地下人に別れた未来世界。地上人は仕事もせず文字通り花畑で遊ぶしか能がない。戦う力も勇気もない。国、組織としてまとまることもできない。タイムマシン (光文社古…

空き家対策私論

今朝、NHKを見てたら空き家の問題で地方行政がどれだけエネルギーを消耗しているかという報道をしていた。誰も住まなくなった空き家で、相続が放棄されたような場合、真の所有者を見つけること自体が簡単な話ではない。仕事がらもう十数年前になくなった方の…

「道草」を再び読み始める

テレビドラマの「漱石の妻」に刺激されて「道草」を読み始めた。著作権切れでKindleで無料で読める。道草作者: 夏目漱石発売日: 2012/09/27メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る1ページ、1ページ、間違いなく読んでいる。既読であるにもかかわら…

「夏目漱石の妻」 第1回・第2回

興味深く見ている。夫婦の在り方とは誠に難しい。現実の伴侶とは誠にやっかいだ。そもそも、漱石の側からみた「夏目漱石の妻」は相当にひどいものであった。「豚」だと。 「漱石の夢の女」の吉田先生によればパナマ帽をかぶった庄太郎は漱石自身であるという…