HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

頭の整理がゴルフには大事

相変わらずスコアは全くまとまらないが、ショットは少しづつよくはなってきているように思える。以前、コーチをしていただいた方の話が今頃になって身体でわかってきたような気がする。いや、本当に「気がする」だけなのは自覚している。逆を言えば、これは右目に打たなければいけない、いや、それならこういう打ち方でよいのか?等整理がついていないままスイングを初めると半分以上ミスショットになることがわかった。そんな中で、佐久間馨プロの漫画による解説読んで非常に感じるところがあった。

正直、本書はコンビニで見つけて買った来たと記憶する。発行年を確かめると2018年とある。当時、ざらっとは読んだのだが自分のゴルフから理解できなくて読み進めなかった。私の頭と身体のアンバランスの象徴のような話なのだがほとんどのゴルフ本は買ってきても読み進められない。書いてある身体の動かし方と自分がクラブを降るときの動かし方が連動しない。

ところが、今回佐久間先生の漫画を読んで「考え方を変えろ」というところから始まることに非常に納得した。ボールを左に置くのか、右に置くのか、フェイスを開くのか閉じるのか等、考え方を整理するだけでスイングを始める前にやっておくことがたくさんあることに気付かされた。なにより「ヘッドが水平に動く距離を長くしろ」など、よく言われる「箒を履くようにショットしろ」を科学的に分析されている。まだ、本書を読んでからラウンドしていないので説得力はないがまさに「考え方」の部分を佐久間プロはゼロベースで考えつくされているように思える。

ま、とにかくラウンドしてからまた続きをかけたら書きたい。

「ポーの一族 秘密の花園」

いつのまにか萩尾望都先生が新刊を書かれていた。

「春の夢」、「ユニコーン」とほぼ現代にまで至る物語が語られたので、過去の「空白」、「ランプトン」、アーサー卿が描かれる。いや、アーサー卿が「ランプトン」を描くのか。舞台は1888年とアランがバンパネラになって10年ほど。リデルと別れた後となる。

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ポーの一族 - Wikipedia

テンポよく物語は進むがまだ「音楽」は聞こえてこない。逆に言えば、初期の頃の語り方に近いのかもしれない。エドガーが衝動的に人を襲うのを初めて見た気がする。

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宝塚の舞台もぜひ見てみたいものだ。

www.umegei.com

「空母いぶき Great Game」2巻

なかなかの迫力。いよいよ戦闘開始かと?

北極海がこれから大変なことになるのだろう。「発見」を全世界に発表するという行為は同じだが、単なるSF小説と構造が同じだ程度の指摘は浅かった。結構実際のロシアは北極海に本気なのかもしれない。北米、欧州、ロシアとの航路が全く変わる可能性を温暖化は秘めている。単なる災害として捉えるのではなく、新しい経済圏の出現であり、その利権をどう調整するのかという大きな国際課題がいま浮上してきているのかもしれない。

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gendai.ismedia.jp

「ニキ」

なかなかショッキングな小説だった。当初は本当に単なるやばい小説かと思ったがこれはこれで一つの成長の過程なのだと。 

ニキ

ニキ

 

そもそもこの小説が「ポプラ社小説新人賞」を取ってることが一つのネタバレ。ものを作る、描くことに天才的な人材はどこかでアンバランスなのかもしれないと改めて感じた。言いたいことはたくさんあるがこれ以上書くとネタバレ以外が不回避。改めて書きたい。

「一枚の地図」戦略と戦術

基本的なことを知ってるつもりで実行できてなかったことを思い知らされた。

迷えるリーダーがいますぐ持つべき1枚の未来地図

迷えるリーダーがいますぐ持つべき1枚の未来地図

  • 作者:横田伊佐男
  • 発売日: 2020/04/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

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戦略は、経営に対して責任を負える人間がくだす。戦術は、仕事に直接に当たる人間が決定し、実行する。これくらい明確な区分があるだろうか?自分でおごりがあったなと思うのは、自分が両方できてしまう人間だといつのまにか思い込んでいたこと。これが本書を読んで最大の反省。

「もはや老人はいらない!」

タイトルは「もはや老人ホームはいらない」であるべきでは?筆者は、施設の運営を十分に経験しておられる高齢者の意思、個別性を重視するお立場なので、「老人はいらない」とは一言も主張しておられない。

もはや老人はいらない!

もはや老人はいらない!

  • 作者:小嶋 勝利
  • 発売日: 2020/07/04
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

結論から言えば、高齢者を「介護」すること自体がナンセンスであり、2000年の介護保険導入自体が間違っていると主張しておられる。医療は介護を兼ねることができるが介護は医療を代替することはできない。介護保険は、健康保険の増大を抑止するために導入されたはずなのに医療費は膨張を続け、介護業界も成長を続け、国民の保険は増え続けるばかりであると。民間の介護施設はほぼすべて医療業界のように標準化されておらず、職業としても評価されておらず、失業対策に過ぎないと。医者は尊敬されても、ケアマネージャーは永遠に敬意を払われる職業にはならない。医療では回復を目的とし、QoLの回復がありうるが、介護では維持が目的であり、機能回復はない。希望ももな。介護保険も、民間の介護を扱う施設もやめて、医療に包括されるべきだと。

もうなんとも読み終えて、介護業界に希望はないのだと納得した。

それでも、昨今の高齢者が「尊厳死」的な死を選ぶことには批判的であり、「終の棲家」ではなく高齢者の状況に応じて施設を選ぶべきだというお立場は、プラグマティックな知恵を感じた。「年寄り叱るな、行く道じゃ」とはよく言われるが、自分自身が高齢者になっていくことを考えれば、筆者の立場、主張は自ずと理解されるのかもしれない。しかし、マクロで見るとほぼ確実に国から市町村、地域の持続可能性でいえば厳しい道を突きつけているように思える。

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校了

随分以前に予告していた「本を書く!」プロジェクトが先日校了した。

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と、自分で確認して唖然としたのは、「そんなに前だったっけ?」ということ。ちょっと長すぎ。

新型コロナウイルス騒ぎの真っ最中はなかなか筆が進まなかったが、休み休み書き続け、脱稿したのは数ヶ月前。それから、体裁だの、写真だのと編集の方と打ち合わせを続けゲラ刷りが先日出てきてからは早かったように感じる。最後の最後のプロの校正の方の仕事は素晴らしかった。文字、漢字、送り仮名などの指摘はもちろん、論理構成への切り込みがすごかった。私が記憶にたどって書いた部分は全部実際の日付を調べ直すことになった。さらに、最後の編集さんとのファクトチェックもすごかった。えっ?そこまで確認するんだ!というくらい突っ込まれまくった。

書名も、分野もここで明かすつもりはないが、私にとって特別な体験であった。卒論等で長い文章であったり、最後の最後までの確認を強いられる経験をしていたのは大きかった。

これ以上出版に関わることはないとは思うが、機会があれば時間をかけてまとめてみたいのは身近な「口承歴史」。日本ですら口承と公式の歴史ではかなり違いがあるのだろう。そうそう、なんとなく古事記日本書紀が当時の貴族の家系を守るために書かれた歴史書だという説に同意したくなる。

著者が本書で展開し、私がここでこだわっているのは実は口承歴史(oral history)と公的歴史の差なのかもしれない。私がどうしてもこだわってしまい、そこで立ち止まってしまうのは歴史の時間で教えあれる歴史以外に、自分を取り囲む人たちから口で伝えられた歴史があるからかもしれない。

[書評]敗北を抱きしめて Embracing Defeat: HPO:個人的な意見 ココログ版

なにはともあれ、自分が関わった書籍が店頭に並ぶのを見るのがいまから楽しみだ。どれだけマイナーな本であっても・・・。