HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

立ち向かうべきはなにか?

「繁栄」の最後まで来てこんなパラグラフに遭うとは思っていなかった。繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(下)作者: マット・リドレー,Matt Ridley,柴田 裕之,大田 直子,鍛原 多惠子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/10/22メディア: 単行本購入…

「強さと脆さ」が届いた

感激。強さと脆さ作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2010/11/27メディア: 単行本 クリック: 18回この商品を含むブログ (14件) を見る訳者である望月衛さんの「ザ・ブラックスワンの逆襲」を読んだだけではらわ…

アフリカの停滞

「繁栄」も下巻の第八章、「現代の二大悲観主義ーーー2010年以降のアフリカと気候」にさしかかった。ちょうど友達から借りているDVD版「銃、病原菌、鉄」の三巻の「アフリカの旅」と内容が重なる。繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(下)作者: マ…

市場を無理に理解したり、操作しようとしなくてもいいのかもしれない

昨日は、とても大切な部分を要約しようと広げたのに、不覚にも眠くてできなかった。以下、「繁栄」の該当箇所の要約を試みる。繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)作者: マット・リドレー,Matt Ridley,柴田 裕之,大田 直子,鍛原 多惠子出版社/メー…

眠い

とりあえず寝る。

「使いやすくなりました! はてなブックマークボタン」?

テストしてみようっと。 はてなブックマークボタンの作成・設置について - はてなブックマーク うーん、どうせならはてなダイアリー・ネイティブでも「使いやすく」なった新しいはてなブックマークボタンつかいたいな。それとも方法はあるのかな?Togetterは…

人類の歴史は、ゼロサム・ゲームか?非ゼロサム・ゲームか?

友達から借りたDVD版の「銃・病原菌・鉄」を見ている。銃・病原菌・鉄作者: ナショナルジオグラフィック出版社/メーカー: 日経ナショナル ジオグラフィック社発売日: 2007/06/23メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 50回この商品を含むブログ (29件) を見る…

Duke Ellington Orchestra with Hilary Cole

すばらしかった。ただただすばらしかった。 Take A Train Such A Sweet Thunder Johnny Come Lately Isfahan Pretty Dole Siten Dole I Didn't Know About You In A Mellow Tone cottontail C Jam Blues 何曲かタイトルが思い出せないものがある。Hilary Col…

「義をもって利となし、利をもって利となさず」

安徽省の中国青年から教わった。誠にそのとおりだと思う。経済学はやはり「経世済民」、すなわち「世を経(ただ)し、民を済(すく)う」リーダーシップ論であるべきだ。経世済民の奉仕の理想が、利をもって利とする効用がすべての野獣であってはならない。…

経済学徒はなぜ信頼を裏切るか?

id:pikarrrさんの「経済学は世界を記述しているのではなく世界が経済学をまねている」というエントリーは私の琴線に触れた。まずは、「繁栄」からすこし引用させていただく。 (交易こそが人を豊かにし、人たるに足る存在にしたという主張を実証した後)だが…

ビエラでスカイプ

電車の広告で見て依頼、ぜひ試してみたいものだと想っている。 朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか? 「ビエラにリンク!」は新たなステージに − Skype対応VIERA専用カメラ発表会レポート - Phile-web ここで妄想がひろがってしまうのは、リ…

男がトイレを使う前に手を洗わなければならない理由

先日、たしか92歳の方と男子トイレで隣り合わせになって、小用を足した。あいかわらず、お元気でなによりだと隣り合った瞬間想った。手を洗おうとしたときに、お声掛けいただいた。「ひできくん、男はなぜトイレを使う前にも手を洗わなければならないかわ…

途方にくれたところから仕事は始まる。

途方にくれたところから仕事は始まる。仕事をしていると、あちこちからいろいろな問題が起こり、解決をせまられ、なんでこんな矛盾のまっただ中にいなければならないのだと叫びだしたくなることがある。実は、そここそがが自分を成長させる仕事の入り口なの…

最高のセックスは男の成熟を止める

男は女で、女は男で人生のあゆみが決まる。なぜなら、男が女に、女が男に求めるエクスタシーに入るセックスを、過去の思慕に求めるのか、未来の出会いに求めるのかで、生き方が決まるから。「愛を読むひと」を見た。一回見てわからないなと想った。翌晩、た…

「繁栄」こそが人類の本質

「繁栄」を読み始める。「銃、病原菌、鉄」とネガとポジの関係かな。原題が「合理的楽観主義」 ("The Rational Optimist: How Prosperity Evolves")というのはよくわかる。「銃」が大虐殺の物語なのに対し、「繁栄」は文字通りいかに人間が比較優位に基づ…

会社は誰のもの?

先日、日本人と中国人合同で、企業とは何かについて、かなりつっこんだ議論をした。結論から言えば、「お客様からも、取引先さんからも、『自分の会社だ』と思ってもらえることが永続の要だ」となった。「水道哲学」から始めよう。いうまでもなく、これは松…

政府紙幣の意味

政府紙幣を発行することの意味とは、紙幣の流通量を増やして経済対策とすることが大切なのではなく、よくある借入金の資本金への変換につながることが大切なのではないだろうか。日銀券で借り入れをしているから、国債の金利を負担しなければならないのであ…

中国青年

恒例行事に参加してきた。全く違和感がない。気が向いたら、改めて書くかも。中国側から聞いた話しではないが、中国のネット規制は人力だと聞いた。その時は、笑ってしまったが、まんざら嘘でもないらしい。 インターネットポリスは30,000人以上だと見積もら…

なぜ数学は物理法則と一致するのか?

今回は、人間に生来の「数覚」からいかに「数学」に至ることができたかという話し。当たり前と言えば当たり前なのだが、タイトルだけ書いて寝てしまうほどメカニズムは複雑。数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組み作者: スタニスラスドゥアンヌ,Stanislas …

「娼年」

読み始めたら、止まらなくってしまい、一気に読んでしまった。娼年 (集英社文庫)作者: 石田衣良出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/05/20メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 67回この商品を含むブログ (236件) を見る「ありえねぇだろう!」と想うのに、続…

「便所の中で」

たまたまある会合で本書の著者の古賀さんにお会いした。ある事情で数時間隣り合わせでいなければならなかったのだが、話が大変盛り上がり楽しかった。間髪をおかずに送ったいただいたのが「便所の中で」。今のTOTOにお勤めだったことは知っていたし、本…

No Reason!

結局、理由なんか関係なく「好きだ!」と思えることがその人の本質ではないかいという話で、某所でもりあがった。自分で稼いだお金をどう使うか、自分がどういう基準で仕事を選ぶかにその人の本質が現れると。 つまるところ、人の価値とは、家族を養うのか、…

「Keep your vocational service. You have all my pray.」

昨日にひき続きすばらしい体験をさせていただいた。真に偉大な方は、ほんとうにまわりに気を使ったくださる。お別れ際に、私の手を握り、「Young man, keep your vocational service. You have all my pray.」とおっしゃってくださった。「職業奉仕を続けな…

New Hope, New Life : ともに歩もう

タイの外相、副首相を歴任されたビチャイ・ラタクルさんの講演を拝聴するすばらしい機会をいただいた。講演の全体を書くことはできないが、私の胸にささった、私自身が反省すべきだと痛感した話しをひとつだけここに残しておきたい。まだ、クメール・ルージ…

「天才たち、神童たち」

「眠いので記事を書こうとしてもまとまらない。」ま、私にとってはよくあること。これを認知心理学的に言えば、「本来睡眠している時間帯では、脳の一部がすでにお休みモードなので、記事を書くだけの処理リソースをふり向けられない。」ということになる。…

日本語以外の九九と算数教育

「数覚とはなにか?」で長い長い一章が数学教育批判に当てられている。ごくごく簡単な計算が欧米言語だと数詞の複雑さと、九九を覚えさせられないことによりいかに数学的センスがみがかれないかについて書いてあった。数覚とは何か?―心が数を創り、操る仕組…

ミラクルロッテ

いろいろ偶然がかさなり、日本シリーズ観戦に来た。ミラクルロッテ快進撃に成田山ありと聞いてきた。 マリーンズのマスコットキャラクターであるマー君が成田山に参詣 @ 大本山成田山 初出塁にスタジアムが揺れた。スタジアム内はなぜか電波状況がわるく、な…

伊坂幸太郎の「死神の精度」

「死神の精度」は、人にもらって伊坂幸太郎についてなんの予備知識もないまま読み始めた。せいぜい見開きにあった千葉生まれ*1だということくらいだ。死神の精度 (文春文庫)作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02/08メディア: 文庫購入:…

「胸の成田にプライドを持って最後まで戦え」

ここで書くのはルール違反だと知りながら、書かずにいられない。地元の大切さをしみじみと感じた。これまで正直野球の楽しさがわからなかった。甲子園の応援を経たいま、野球はふるさとづくりだと実感できる。小学生のころから、自分の地元の名前を胸に戦う…

「負債としての資本論」

今年一番興味深い論文だった。ハッピープロジェクトをUstreamで傍聴しているときに、教えていただいた。 負債としての資本論 桂木健次 貨幣という資本は、各国政府が金本位制をやめたときから、「コミュニティー」と「環境」への負債を示すようになったとい…