安徽省の中国青年から教わった。誠にそのとおりだと思う。
経済学はやはり「経世済民」、すなわち「世を経(ただ)し、民を済(すく)う」リーダーシップ論であるべきだ。経世済民の奉仕の理想が、利をもって利とする効用がすべての野獣であってはならない。
これまでの成長継続下では正しかったが、成長が世界に行き渡った時代では正しくなくなる。
義をもって利とする生き方が必要だ。
出典である「大学」とすこし文言が違う。
孟献子が、「馬を飼う身分のもの(上士)は、(零細の収入源である)鶏や豚を飼うことはない。氷を切り出して用いる家柄のもの(大夫)は、牛や羊を飼って収入をふやそうと考えない。 百乗を持つことの出来る家老の家では、きびしく税金を取り立てる有能な家臣を用いない。 その取り立てのきびしい家臣より、むしろ家の財を横領する家臣のいる方がまだましである。」と言っている。 これは、国家は利益が有ることをもって本当の利益とせず、正しい道理(義)が行われることをもって利益とすることをいっているのである。
利をもって利となさず、義をもって利となす。:経営哲学:山仁哲学堂