HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

BLAME!という混沌

子どもにせがまれ、大人買いで「BLAME!」の全巻をそろえてしまった。BLAME!(10) (アフタヌーンKC)作者: 弐瓶勉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/09/22メディア: コミック購入: 5人 クリック: 41回この商品を含むブログ (35件) を見る子どもたちは…

「武士の一分」

世の中には知らなくてもいいこと、追求しなくてもいいこともあると。武士の一分 [DVD]出版社/メーカー: 松竹発売日: 2007/06/01メディア: DVD購入: 1人 クリック: 55回この商品を含むブログ (145件) を見る前二作とはずいぶんテーマが違う。隠し剣 鬼の爪 特…

対中ODAはいまも続いている

不用意なコメントをしてしまったのかもしれない。 先日、ある方としみじみ話しをしていたのですが、なぜ仕訳に中国への円借款やODAがあがらないのでしょうか?年間数千億、累計で6兆円を超える金額になっていると聞いています。 池田信夫 blog : 民主党…

「希望の国のエクソダス」 通貨危機

急速な円高が進む中、村上龍の「希望の国のエクソダス」の通過をめぐる息もつかせぬ駆け引きのクライマックス部分を読み進めるのはなかなか臨場感があった。 円ドル相場はここ数日で円高・ドル安が加速していた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が24日発表…

「希望の国のエクソダス」 ポンちゃんの国会中継まで

まだ現在進行形。希望の国のエクソダス (文春文庫)作者: 村上龍出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/05メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 229回この商品を含むブログ (183件) を見る村上龍は本書でずいぶん近未来を予言している。YouTubeを思わせるAUSUN…

「希望の国のエクソダス」の革命

読書現在進行形。希望の国のエクソダス (文春文庫)作者: 村上龍出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2002/05メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 229回この商品を含むブログ (183件) を見るたぶんセキグチと私は同じ年生まれ。田村くんがあまりにキュートで、自…

「在日」

読了。在日 (集英社文庫 か 48-1)作者: 姜尚中出版社/メーカー: 集英社発売日: 2008/01/18メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 116回この商品を含むブログ (38件) を見る

ランチェスターは、経営戦略か?

「進化論的経営戦略」と呼ばれるべきなのだろうか?狼は狼と生きるのが幸せだとつぶやいてから、奇跡の出会いがあり、ブログ界隈でいろいろな方に教えていただいてきたことと、自分の仕事との境界が消滅しつつある。 進化論的アプローチ 私の仕事の目的は、…

すべてを照らし、すべてを育てる

新勝寺にお客様と行った。昨日からマンダラの話をしていたので、大塔にいった。実に敬虔な気持ちになれた。やはり私にとって聖地だ。大塔の上で、大日如来の三つの力を知った。 大日如来は、三つの力を持っており、この力が太陽がいきものに与えてくれる恵み…

3日か、3ヶ月か、3年か

先日、ある先生とお会いした。絵を習う話になった。「絵は必ず描けるようになります。毎日毎日練習すると突然描けるようになります。それが、3日か、3ヶ月か、3年か。」今日はまったく同じことを経営について言われた。人の中にも、ティッピングポイント…

私を動かすX

遠藤周作の言葉が迫る。人生には何ひとつ無駄なものはない (朝日文庫)作者: 遠藤周作,鈴木秀子出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2005/06/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見るこの本は、生前の遠藤周作の言葉を鈴木…

水の3つの状態、2つの相転移

昨日のエントリーはがらにもなくウケを狙ってしまった。からぶりで終わっただけならまだしも、いくにんかの方に大変不快な想いをさせてしまった。お詫び申し上げたい。やはり、元の路線に戻ろう。先日、長岡の三島億二郎の話を聞いたときに、明治維新とはま…

Google Apps

考えてみると私の会社程度のシステムはほとんど移行できてしまう。

就職したければ彼女を作れ!ゲームを捨てろ!

確かな筋から聞いた。「統計にはっきり出てるんですよ。彼女(彼氏)のいる学生はさくさく内定をもらっている。逆にオンラインゲームに使う時間が長ければ長いほどほど、就職が決まらない。」本当はこの方がこの後におっしゃったことのが大事。「長いあいだ見…

エチカ、自己消失、そして、ネットワーク

「自分」という意識など放り出してしまわないと、生き生きとした生命の力にはたどりつけない。そう、マルクス・アウレリウスが教えてくれた。古東先生の「現代思想としてのギリシア哲学」の終章の「あたかも最期の日のように−−−M・アウレリウス」を繰り返し…

再生の学問としての陽明学

三島億二郎の話をうかがう機会があった。三島は、私の大好きな「峠」にも出てくる、長岡の英傑だ。 峠 (上巻) (新潮文庫) 峠 (下巻) (新潮文庫) 河井継之助 - Wikipedia 長岡の将来を決めたのは「峠」の主人公、河井継之助であった。その生き方、死にざまは…

パイドロス ふたたび 考証編

前回は、本文に触れるだけの(!)時間がなかったので、非線形科学としてのギリシア哲学として、いかに古東先生が書いていらっしゃるかを考証したい。 パイドロス ふたたび - HPO:機密日誌 現代思想としてのギリシア哲学 (ちくま学芸文庫) 現代思想としての…

中国行きのスロウプレゼンテーション

無事終了。 企業の永続と伝統の街づくり 公開版 - Google ドライブ このブログやら、Twitterでなんどかさわぎたて、いくにんかの方からはげましをいただいて作ったプレゼンテーションを中国からのお客様の前で行った。正直に言って、資本主義社会よりも資本…

リンドン・ジョンソン大統領とベーシック・インカム

よく調べなければならないのだが、リンドン・ジョンソンの「アメリカン・グレート・ソサイエティ」政策がコミュニティーを破壊したという話を聞いた。働かなくとも福祉で生きていけるとなったとき、あまりに簡単に家族が破壊されたのだそうだ。家族が破壊さ…

20年目の結婚指輪

妻と指輪を買った。正確には20年目を迎えるにはまだ時間があった。だが、決意したときがその時だ。妻が「『長生き』が地球を滅ぼす」を読んで言った。 「結婚して子孫を残すという意味では、生物として3年、ヒトとして30年が限界なんですって。」 30…

パイドロス ふたたび

id:morutanさんから、ご紹介いただいた「現代思想としてのギリシア哲学」を勉強している。現代思想としてのギリシア哲学 (ちくま学芸文庫)作者: 古東哲明出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/04メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 14回この商品を含むブロ…

「レインツリーの国」

たまたま家に帰ってきたら、机の上においてあったので読んでしまった。レインツリーの国 (新潮文庫)作者: 有川浩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/06/27メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 101回この商品を含むブログ (197件) を見る「図書館戦争」はい…

非線形現象を線形思考できるか?

いうまでもなく大概の世の中のものごとは非線形な仕組みで動いている。経済物理学の知見によれば、株価や為替の動態は典型的な非線形な過程である。複雑で予測不可能であっても、株価や為替などの動向はマンデルブロのフラクタル式によりシミュレートするこ…

携帯電話は生活を豊かにしたか?

「携帯電話」と打ったとたん私のうちでなにかが動いた。思い出せもせず、ただぐぐってみて、ああ、そうだったと発見した。携帯電話と時を同時に論じたくなるのは、理由があった。 finalventの日記 id:finalventさんのこのエントリーから、5年もたつのに道元…

長寿は幸福か?

「長生きが地球を滅ぼす」を読了した。ご紹介いただいたむっちゃんさんに感謝。「長生き」が地球を滅ぼす ― 現代人の時間とエネルギー ―作者:本川 達雄発売日: 2006/01/20メディア: 単行本代謝量と寿命の問題が書かれていた。人間ではなく動物の場合の体の大…

Meet Me On The Moon :伊藤君子

キャピタライゼーションはご愛嬌。 Meet Me On The Moon soon As You Can in The Middle Of The Sky, you And I riding On A Cloud, soft As You Please we Can Sail Upon The Breeze to The Everlasting Moment Of Love お月様の上で会いましょう、できるだ…

時間の加速と人間圏

今日は、松井孝典先生のご講演を聴いた。「宇宙人としての生き方」など、以前から大変興味を持っていた。 大絶滅を生き延びた我らの先祖のために: HPO:個人的な意見 ココログ版 お話されたのは、一般向けだったため「人間圏から見た文明論」のほんの入り口…

道が通じると成田空港のマーケティングが変わる

今日、たまたま成田から水戸へ移動しなければいけない羽目になり、電車を散々しらべたが3、4時間かかるルートしか見つからなかった。 じゃあ、ということで車を手配してみたら、早い!1時間強でついた。 http://bit.ly/30MhNu ありゃ、ルートが違う。これ…

ブラックスワンは売れているのか?

本屋で発見。こういう思想書が売れているのか?日本もすてたものじゃないかも。 ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質 うーん、そうでもないのか? http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/44780012…

池田先生の本で初めてマルクスを近しく感じた

池田信夫先生の本の細部に反応してみる。フラットな世界は必然的に到来し、経済は長期的には停滞にはまるのだと、100年以上前からみんな言っているそうだ。希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学作者: 池田信夫出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 200…