HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「希望の国のエクソダス」 ポンちゃんの国会中継まで

まだ現在進行形。

希望の国のエクソダス (文春文庫)

希望の国のエクソダス (文春文庫)

村上龍は本書でずいぶん近未来を予言している。YouTubeを思わせるAUSUNARO、2chがありえたかもしれない理想であるナマムギ通信、政党再編と民主党を軸とする連合政権、円をめぐるアップダウンなど。北海道が中央の言うことを聞かないので、見せしめに破綻させられるというのも、夕張市という限定的な形で実現された。*1そのうちのいくつかは、時間軸としては10年かかったが、的中しているといっていい。

セキグチには、特に近しさを持った。たぶん私と同じ66年の生まれで、私と同様に8つ下の妹がいる。国会中継の6月8日も私にはとても意味のある日だ。そして、なによりもブラックスワンべき乗則的な展開の未来の恐怖がこの小説にはある。


ま、ただ、現実は円よりも先に「国際金融資本」とドルの方が先に引っくり返ったわけだが。

今のドル安は金利差と言った表面的な問題ではなく、アメリカ合衆国という国そのものの価値の喪失にあり、金融という魔法の杖で富を生み出せなくなったアメリカに対する信用そのものの下落が原因だというのは世界の常識中の常識だぜ。こんなことも知らないで新聞書くな、まじで。迷惑だよ。

Gucci Post- ブログ記者によるオンライン新聞 グッチーポスト -