HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ランチェスターは、経営戦略か?

「進化論的経営戦略」と呼ばれるべきなのだろうか?狼は狼と生きるのが幸せだとつぶやいてから、奇跡の出会いがあり、ブログ界隈でいろいろな方に教えていただいてきたことと、自分の仕事との境界が消滅しつつある。

私の仕事の目的は、お客様に幸せになっていただくことで、事業を継続・発展させ、一緒に働く仲間に幸せになってもらうことだ。戦略論をまとめることではない。それでも、くりかえすが仕事とは一線を画してきたつもりのブログを通じた経験や知識と仕事が直結しつつある。不思議なことだ。

たとえば、ランチェスターの法則の田岡先生による経営戦略への応用への見方が変わった。

企業の活動において、「選ばれ続ける会社」になることがその目的達成への最短距離であって、ライバルを殲滅させることではない。しかし、ランチェスターの第二法則は、複数回の殲滅戦を繰り返すことを前提としている。結果的には、べき分布が出てくるし、独占的地位のシェアを仮説的に立てることはできるが、真の企業の姿からは遠い。

企業の活動では、人はしなない。企業もそんなに簡単には退場していかない。退場しても、そこで働いていた方々は残り、新しい会社を作る。もし、殲滅されるものがあるとすれば、その企業のもつ顧客とのご縁、リンクだ。

リンクとみると、「選ばれ続ける」こととは、たとえばグーグルのページランクだ。

ひとことでいえば、「人は人が欲しがるものを欲しがる」ということだ。選択する主体として言えば、「経済的な主体は、周りの経済的主体が選択するものを選択しようとする」ということであり、マーク・ブキャナンが語るように、群れの中の行動の模倣とは、ヒトが社会的な生物として数万年以上の歴史の中で培われた行動特性だるに違いない。

行動の模倣とリンクのつなぎかえの問題は、カウフマンの進化論の核となる巨大分子生成のモデルとつながっていくと思うのだが、それは、私の範囲をはるかに超えるだろう。