「繁栄」を読み始める。「銃、病原菌、鉄」とネガとポジの関係かな。原題が「合理的楽観主義」 ("The Rational Optimist: How Prosperity Evolves")というのはよくわかる。「銃」が大虐殺の物語なのに対し、「繁栄」は文字通りいかに人間が比較優位に基づく「交換」を発見したことにより現代の「繁栄」にいかに一直線につながっているかを描いている。
- 作者: マット・リドレー,Matt Ridley,柴田 裕之,大田 直子,鍛原 多惠子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: 単行本
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冒頭の時間あたりの生産性で、電気や、食料がいかに下がったかを書いている。ちょうど昨日書いたことと重なる。
以前より豊かで、健康で、背が高く、賢く、長生きで、自由な人々(つまり、みなさん)は、じつに潤沢な時代に生きているので、必要とするものほどんとの値段はさがる一方だ。人間の最も基本的な四つのニーズ(衣食住と燃料)の値段は、過去二世紀のあいだにやすくなった
(中略)
金銭的に言えば、同じ量の人口照明をするのに、1300年のイングランドでは今日の二万倍の費用がかかった。
読み進むのが楽しみだ。