HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「真実の中国史[1949-2013] 」読了

中国の現代史がよく理解できた。後半は繰り返しが多い論述だが中国が生来もつ危険性がよく理解できた。

前半で詳述される現代史は、著者の黄氏が実体験として経験してきた中での言説なので迫力がある。20世紀中葉をすぎても中国が抗争を繰り返してきたメカニズムがよく理解できた。魯迅が「中国人は奴隷になりたがる」と書いていたと。私も90年代の中国本土の方との交流において「命が安い」のだと感じたことがあった。21世紀になってもその本質は変わらないのだろうか。中国の核をめぐる虚妄、中央が栄え地方が疲弊し最後は帝国が崩壊するメカニズム、更には中国からパンデミックが起こってきたしこれからも起こるという予言、著作から10年経って、黄氏の言葉が現実になっていることを感じざるを得ない。

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