タイトルだけ読むとかなり刺激的。最後まで読むと、単なる第三滑走路不要論ではない。成田空港会社(NAA)の姿勢への批判を含めて、的確な取材に基づく良記事だ。
第三滑走路の新設に加えてカーフューの緩和まで踏み込まないと航空会社にとっての成田空港機能強化のメリットがない断言している。第三滑走路、カーフュー緩和は年間発着回数の上限を上げるという意味以上に、「バンク」と言われる乗り換えの「山」、ピーク時間帯の発着回数の枠を増やすことが重要だと。
将来的には、旅客については羽田空港は「寸秒を争うビジネス客」、成田空港は「るんるん気分のリゾート客」と棲み分けが進まざるを得ないだろう。要は成田空港は「日本最大のローカル空港」になるということだ。いや、もうこの記事にあるように「羽田空港が日本の空の玄関口」となっている。それでも、近い将来の日本の航空需要、航空会社、利用客の使い勝手を考えると今回のNAAの「成田空港の更なる機能強化に関する調査報告について(その3)」の提案はとても重要だと確信する。
https://www.narita-kinoukyouka.jp/news/backnumber/160927_01/pdf/160927_02.pdf
那覇空港沖の大珊瑚礁を破壊する第二滑走路建設と比べれば、成田空港の新滑走路ははるかに妥当であり、必要な計画であると私は想う。