HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

那覇空港第二滑走路

自分のためのメモ。

もういたれりつくせりの国土交通省資料。これを読めばすべて分かる!くらい。

正直こんなにスピーディに、こんなに大胆に、那覇空港第二滑走路建設が進められてしまえるうことがうらやましてくしょうがない。

那覇空港第二滑走路国際物流

もうしわけないが、計画の概要の全文転載させていただく。

国交省航空局では那覇空港に2,700メートルの第2滑走路を着工することを発表しました。総事業費およそ1,980億円を投じる。

那覇空港の第2滑走路増設新規事業では、現行の那覇空港滑走路から海を隔てて1,310m先に現行の滑走路に平行するように第2滑走路着工を実施。第2滑走路が完成すれば、処理容量は年間135,000回の発着数が185,000回に増えると算出しています。

現地着工は平成26年1月より。工事完了は平成31年末、総事業費約1,980億円と公表。

なお、那覇空港国際線ターミナル地域再編事業として、増大する国際線旅客の利便性向上のため、ターミナルビル会社の国際線旅客ターミナルビル移転・拡張と合わせ、出入国審査関連施設やエプロン等の整備も実施されます。

那覇空港に第2滑走路が完成すれば路線拡大、ランウェイ36L/36Rの運用等で航空写真撮影にも期待が高まりそうです。

那覇空港第二滑走路画像

http://ana1st.com/airport/entry1167.html

ちなみに、「ランウェイ36L/36R」とは真北側からのアプローチの滑走路が左と右の二本になるという意味らしい。もちろん、風向きによっては南側アプローチ「18L/18R」となるの。Googleマップで表示してみるとわかりやすい。

那覇空港Googleマップ

Google マップ

もう起工式も終わったそうだ。当然地元は大喜び。

仲井真知事は「ようやく(事業を)取り上げていただき県民を挙げて大変な喜びだ。沖縄が本土に復帰して40年、実質的な自立のステージが見えてきた」と祝辞を述べた。

那覇空港第2滑走路が着工 政府関係者ら祝う | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス

 県は2021年度までに観光客1000万人を目指しているが、第2滑走路が完成すると、沖縄がアジア諸国の活力を取り込む文字通り「アジアのゲートウエー」に向けて動きだすことが期待できる。

 那覇空港を基点にアジアの主要都市を結んでいる全日本空輸(ANA)の沖縄ハブも、2本の滑走路の点検・補修をずらせば「24時間空港」として、物流ネットワークが拡大するのは間違いない。

 工期は県側の強い要望で1年2カ月縮められ、5年10カ月となった。完成時はちょうど20年の東京五輪・パラリンピック前に当たる。これ以上はないタイミングといえる。

社説[那覇第2滑走路]アジアに開く玄関口へ | 社説 | 沖縄タイムス+プラス

最後のひとことはさすが沖縄タイムス。

 防衛省は島しょ防衛を念頭にF15戦闘機の1個飛行隊を那覇基地に追加配備する計画だ。航空自衛隊は第2滑走路の増設を見越してF15戦闘機の飛行回数を大幅に増加させることを想定している。

 民間需要に応えるための第2滑走路が戦闘機増強によって隣国との緊張を高めることになれば、本末転倒と言うしかない。平和産業の観光にもマイナスである。

対する成田空港の第三滑走路はまだこんな段階。

自民党成田国際空港推進議員連盟は12日、同空港3本目の滑走路建設や深夜・早朝の離着陸制限見直しなどを太田昭宏国土交通相に要請した。第3滑走路建設は県内や千葉市内の経済団体が国に申し入れているが、国会議員レベルでは初めて。

http://mainichi.jp/area/chiba/news/m20140313ddlk12010262000c.html

これからますます日本をめぐる航空需要が増えていくのは間違いない。ハブとスポークのたとえでいえば、LCCなどの短距離のスポークがあり、北米便などの長いスポークと組み合わせてハブができあがっていく。また、南北に長い日本の国土と、アジアの大都市との位置関係を考えれば、沖縄がアジア便のハブになることは間違いない。成田と羽田と那覇とで日本の航空ネットワークが国際競争力をより強化していくことが、日本の国益に直結していると確信している。