「四者協議」の現状がいまいち把握できていない。メジャー紙は割とたんたんと伝えている。
国土交通省の田村明比古航空局長は31日、自民党成田国際空港推進議員連盟(会長・二階俊博総務会長)の総会で「実現可能性がある首都圏空港の機能強化策として(成田に)3本目の滑走路が必要」と述べ、成田第3滑走路計画を推進する考えを示した。そのうえで、地元の理解を得るため、千葉県、地元9市町、成田国際空港会社に対し、国を加えた4者協議会の開催を求めた。
http://mainichi.jp/select/news/20150801k0000m040077000c.html
成田空港の3本目の滑走路新設は31日、これまで態度を明確にしてこなかった国が「新設は必要」と明言したことで動き出した。県も「できる限りの協力」を示し、国や県、地元市町などによる4者協議のテーブルに着く方針だ。住民の騒音増大の懸念払拭も課題となる。
http://www.yomiuri.co.jp/local/chiba/news/20150731-OYTNT50323.html
三本目の滑走路のメリットについては、先月発足した「有志の会」の資料が出色にわかりやすい。
千葉日報は、8月1日付けで一面で扱っている。しかも、隣は成田に医学部決定の記事。下は、千葉パルコ閉店。
第3滑走路、四者協開催へ NAAは建設向け調査 | 千葉日報オンライン
第3滑走路については、なにが決まったわけではないが、地元の要望を容れて自民党、国土交通省が動き出すという見方で間違いはないと思う。大変楽しみ。
県、市町村、成田空港株式会社と国の四者協議会は、法的な根拠のある場ではないはずだ。過去の経緯を見ると、四者協議に近い形で空港問題について進展が見られたのも事実。
成田空港問題円卓会議は、隅谷調査団の主宰で1993年(平成5年)9月20日から12回にわたり開催されました。ここでは、成田空港問題シンポジウムでの合意に基づき、国・NAA、千葉県、反対同盟、三郡代表、地元民間代表、住民代表が円卓を囲んで、相互に対等の立場でアイデアを出し、空港と地域との共生の道を探りました。
http://www.naa.jp/jp/csr/kyosei_shinpo.html
期待と不安が半ばするという状態がまだ実情かもしれない。それでも、今後に期待したい。