ちょうど「道草」に描かれた養父とのやりとりが第三回では描かれている。
- 作者: 夏目漱石
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
今回の「事件」では、尾野真千子演ずる妻、鏡子の活躍に目を見張った。実にこの短いドラマの中に、漱石が里子に出されたことの一件が凝縮されている。すばらしい脚本だ。
そして、一件落着した後の漱石先生の「これでまた家族がいなくなった。さみしくなる」の一言が胸につきささる。本当にこのドラマをツボを押さえている。漱石の内で炎のように燃え上がるさみしさが随所から伝わる。漱石が子だくさんであったのも、家族がほしかったからかもしれない。しかし、妻も、子供たちも、漱石は本当に愛せていたのだろうか?ここが次回描かれるのだろうなと。