HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「夏目漱石の妻」 第3回

ちょうど「道草」に描かれた養父とのやりとりが第三回では描かれている。

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道草

道草

今回の「事件」では、尾野真千子演ずる妻、鏡子の活躍に目を見張った。実にこの短いドラマの中に、漱石が里子に出されたことの一件が凝縮されている。すばらしい脚本だ。

そして、一件落着した後の漱石先生の「これでまた家族がいなくなった。さみしくなる」の一言が胸につきささる。本当にこのドラマをツボを押さえている。漱石の内で炎のように燃え上がるさみしさが随所から伝わる。漱石が子だくさんであったのも、家族がほしかったからかもしれない。しかし、妻も、子供たちも、漱石は本当に愛せていたのだろうか?ここが次回描かれるのだろうなと。

おっと、この動画、「漱石先生を待ちながら」も立派な漱石をめぐるドラマであり、漱石評となっている。忘れちゃいけない。

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