HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「経営者の条件」何度目かの読了

やっぱり、ドラッカー先生すごい。成果をあげるためのヒントとなる言葉、考えがあふれている。

まえがき

序章 成果をあげるには
 八つの習慣
 なされるべきこと、組織のことを考える
 アクションプランをつくる
 行動する
 「私は」ではなく「われわれは」を考える

第1章 成果をあげる能力は修得できる
 成果をあげる者はなぜ必要か
 エグゼクティブとは
 働く者を取り巻く組織の現実
 成果を大幅に改善する方法
 成果をあげる能力は修得できるか

第2章 汝の時間を知れ
 時間は普遍的な制約条件
 必要とされる時間
 時間の使い方を診断する
 時間浪費の原因を整理する
 自由になる時間をまとめる

第3章 どのような貢献ができるか
 貢献へのコミットメント
 専門家に成果をあげさせるには
 人間関係のあるべき姿
 会議の成果をあげる

第4章 人の強みを生かす
 強みによる人事
 上司の強みを生かす
 自らの成果をあげる

第5章 最も重要なことに集中せよ
 一つのことに集中せよ
 過去を計画的に廃棄する
 劣後順位の決定が重要

第6章 意思決定とは何か
 エグゼクティブ特有の仕事
 二つの実例
 意思決定の要因

第7章 成果をあげる意思決定とは
 正しい意思決定の要件
 意思決定とコンピュータ

終章 成果をあげる能力を修得せよ
 成果をあげることは使命
 現代社会に不可欠なもの

訳者あとがき

参考文献

索引

経営者の条件 | P.F.ドラッカー | 書籍 | ダイヤモンド社

目次を読むだけでも、自分がいまなにをすべきかのヒントとなる。

「役者あとがき」まで読んで気づいたのは、「序章」の性格だけ違うということ。私は正直混乱した。ドラッカリアンな方々は自明なことなのだろうけどね。

原著初版発行のちょうど四十年後に"What Makes an Effective Executive"と題して『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌に寄稿した論文を序章としてこれに加えた。

上田惇生先生、先生の訳文には大変お世話になっております。しかし、これは「終章」もしくは「付論」とすべきだった章ではないでしょうか?

何も知らない私は、「序章」の「八つの習慣」と「一章」以降の

  1. なされるべきことを考える
  2. 組織のことを考える
  3. アクションプランをつくる
  4. 意思決定を行う
  5. コミュニケーションを行う
  6. 機会に焦点を合わせる
  7. 会議の生産性をあげる
  8. 「私は」ではなく「われわれは」を考える

これらは全く正しいことがらなのだが、経験を積んだコンサルタントが外形から入ってく時の道具立てに見える。しかし、「一章」で概要を説明され、以下各章で経営者が成果をあげるための時間管理、真摯さについて説明されていく。そして、「終章」(”Conclusion”)で明確にまとめられている「習慣的な5つの能力」。すなわち、第2章から第7章のタイトルとなる。

第2章 汝の時間を知れ
第3章 どのような貢献ができるか
第4章 人の強みを生かす
第5章 最も重要なことに集中せよ
第6章 意思決定とは何か + 第7章 成果をあげる意思決定とは