とりあえず、カーツワイル氏の「収穫加速の法則」とは、まさにべき乗則のことであると理解した。
- 作者: 齊藤元章
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/12/18
- メディア: 単行本
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収穫加速の法則 - Wikipedia
これは、ブログを始めた頃に直観した時間の単位の切り方だ。
通信手段、移動手段のテクノロジーの進歩をひとつの主権、政治単位が統治できる大きさと比較して考えてみるとおもしろいかもしれない。歩ける範囲の間の直接の話合いで意志決定される部族、馬で移動できる通信できる範囲の部族の連合体、組織的な通信手段をもった都市国家、機械力による移動通信手段による国家、そして、ありとあらゆるコミュニケーション、混血、交通網をベースとした現代国家と国家連合。2000年の間の歴史を、通信移動手段でとらえると、統治可能な、意思決定可能な距離が、統治単位の大きさを決定し、移動手段の進歩が戦争の範囲を大きくしたと、理解することが可能だ。
距離、時間、そして統治と戦争、ふたたび - HPO機密日誌
まあ、とはいえべき乗則もどちらかといえば、過去を見てそう並べられるという類の法則、分布。これからを論じるのには、論拠が薄い。ギガの次がエクサだから、初めて人間の演算速度を超えたとしても、もっと人間の思考の原理が明らかにならないとパラダイムシフトは生まれない。一応、感覚知覚心理学、認知科学に触れたものとして、コンピューターの速度的な進化だけでは足りないと断言しておく。