「ナイチンゲール」は、世代を超えて歌を伝える。本書は、世代を超えて、行動が継承されてしまるということをいいたかったのではないだろうか?犯罪も、徳も。
ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)
- 作者: 海堂尊
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ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)
- 作者: 海堂尊
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ネタバレはしたくないが、因果は確かにあるのだ思う。親がしたことは、不思議なくらいに子どもに受け継がれていく。今日は、先日ここで書いた事業継承についてプレゼンをした。そこの会場で多くの「親子」にあった。遺伝子とか、生物学的なことだけではないくらい、親と子の因縁を感じた。ポジティブにも、ネガティブにもだ。
それにしても、「ジェネラル・ルージュの伝言」、じゃなくて、「ジェネラル・ルージュの凱旋」と「ナイチンゲールの沈黙」をここまで表裏一体に書ける海堂尊さんは、どういう頭の構造をしているのだろうか?
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ここまで二重螺旋のようにからみあう小説を立体的にかけるというのは、螺旋が示す構造体の求心力が見えている人なんだろうな。