6 degreeのように間接的にではなく、オバマ大統領でも、ダライ・ラマとでも、直接つながることができるのがTwitterの人気の秘密だ。この感覚はネットでしか味わえないものであり、リアルの世界での対応物がない。これまで手紙がメール、電話がチャット、本がウェブ、ロジスティックスがリンクと、ほとんどのウェブの機能はリアルに対応物があったように思う。この短い言葉で、直接つながれる感覚がTwitterのTwitterたるゆえんだ。
世界がフラットになるということは、世界がひとつになって平和になるということにつながるわけで、まことに結構だ。それは、Google Earthで世界を連続して見れる感覚に近い。
![フラット化する世界 [増補改訂版] (上) フラット化する世界 [増補改訂版] (上)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41lUWPM5dyL._SL160_.jpg)
- 作者: トーマスフリードマン,伏見威蕃
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/01/19
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しかし、フラットな世界だということは、平等な世界だということを意味しない。この直接つながっているソーシャル・リンクで見たら、follow、followerの数はべき分布するだろう。
このサイトからフレンドの数トップ100のサイトのグラフを作った。
フラットにつながれば、つながるほど、不平等は大きくなる。ここを間違えてはいけない。
不平等がいやなら、世界とつながらない戦略をとるべきだ。つながるなら、世界一をめざすしかない。
その道はいくらドラッカーを信奉する柳井会長ですらしんどいに違いない。
パイドロスに聞いてみれば、「百弱一強」の世界を始めたのは、ソクラテスだと答えるに違いない。
■追記
Google Docsで作りなおしてみた。
■追記2
Twitterで@akofさんからご指摘をいただいた。
@hidekih ブログの「フラットにつながるTwitter」http://bit.ly/3LYTn9のエントリ見ました。べき乗則論じるなら、両対数グラフにした方がいいと思いますよ。 http://twitpic.com/ncakb
http://twitter.com/akof/status/5248300892
100位だと対数グラフにするとなかなか苦しい。せめて1000位くらいまでのデータをどこかで手に入れられないものか。
すばらしい!
「日本のtwitterユーザについて、フォロワー数と順位を調べたところ、ざっと順位=10 ^ {(-1.2)×log (フォロワー数)+6.5} という関係が成り立つようだ」http://bit.ly/1eNCd http://twitpic.com/d0gsx
http://twitter.com/akof/status/5257641778
■追記3
http://www.ariel-networks.com/blogs/tokuriki/cat39/2004.html
全く同じ資料でプレゼンするのも問題ですし、実は資料を作ったときに力尽きて入れられなかったメッセージがあったので、今回の資料にいくつかスライドを追加してみました。
追加したのは「現在の日本のツイッターを巡る状況は、2004〜2005年にかけてのブログブーム前の状況に似ているんじゃ無かろうか?」という話です。
日本のツイッターの未来予想図は、2004年のブログブームを振返れば見えてくるかも。 : ワークスタイル・メモ