HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

2018-01-01から1年間の記事一覧

ひりひりしたmoonriders

moonridersしか聞かなかった学生の頃。なんでそんなにmoonriersだけだったのだろう?hpo.hatenablog.com今朝、ふとした瞬間に「板一枚で地獄」という言葉に惚れたのだと30年以上かかってようやく思い至った。長く生きていると、順調にいっているようでもち…

退職の自由と解雇の自由のバランス

若い頃に人事関係の仕事を経験した。それはいまも続いてはいる。最初にたたき込まれたのは労働三法だった。労働基準法と関連法の基本の本を一生懸命読んだ。この本ではないが、この類いの本がまず入門だった。これ一冊でぜんぶわかる! 労働基準法2017~2018年…

パターン認識

「パターン認識」という言葉を始めて知ったのは、長尾先生のご著書であったと記憶する。長尾先生がかなり貢献された日本の郵便番号の自動読み取りは世界でも最も成功したケースだと聞いた。認知科学選書 (3)作者: 長尾真出版社/メーカー: 東京大学出版会発売…

第四象限のブラックスワン

タレブの「強さと脆さ」を読んだ時に「まとめ」まで作った。キーワードにちゃんと「第四象限」とまである。しかし、「半脆弱性」のを読んでいて、ブラック・スワンの棲む第四象限についての理解が正確ではなかったことに気付かされた。togetter.com強さと脆…

進化の最小単位は家族

進化について学び続け、考え続けている。進化とは「群」においておこる現象であって「個体」が単位でない。 1.「生物個体群の性質」であり、「個体の発生上の変化」ではない。2. 本来的には「世代を経るにつれて変化する現象」であり、「進化」自体には高等…

「人生は運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」へのガイドブックス:実践の一冊

タイトルが長くなって意味がわからなくなっている。フロムダさんの「勘違いさせる力」は若いビジネスマンの新しい古典となるだろう。「失われた」、「氷河期」などと評価されがちな若きビジネスマンには、自分の現在の実力とこれからを考える上でとても大切…

アルファベットの起源

日本語の発音がまず存在し、それを表記するひらがなが発明された。ここまではわかる。しかし、発音、ひらがなが先にあって五十音表が見いだされたと知った時は衝撃だった。「音」の方が先に体系的に存在して、その表記があとからついてくるのはまあ当たり前…

「たとえ原発が動いていても今回の道内全域停電が避けられない」か?

ほぼタイトルの記事を増田で読んだ。anond.hatelabo.jpTogetterでも似た議論が展開されている。togetter.comこれらの論者が「避けられない」とする理由は、このツイットが端的。当日は供給力455万kWを用意していた。地震発生時3:00AMの需要量は300万kWあり、…

FGO: Accel Zero Order復刻版

前回のサバフェスキャンペーンでは偉大な仕掛けに気づかず不十分な状態で終わってしまった。だって、サバフェスって日が決まっててその日までに到達すればいいと思っていたんだもん!やっぱり、なまなかでないぞ、FGO!news.fate-go.jpちゃんと公式ホームペ…

鬱の増加

時代が移るにつれて、いろいろと直面せざるを得ない問題は数々発生する。そうした中で最近よくあるのがメンタルヘルスの問題で仕事を継続できなくなるケースだ。突然、会社に来れなくなる人が確かに存在すする。そして、その数は増え続けている。どうしても…

山形浩生さんによるタレブ批判

1年前の山形浩生さんの「半脆弱性」批判記事を読んだ。山形さんのように先を見通せる力を持った方には、タレブはあまりに冗長で、あまりに「自慢まみれ」に見えるのだろう。cakes.mu 読めば読むほど本書は自慢まみれでうんざりしてくる。信者なら「タレブ様…

水と奴隷

大変、感銘を受けた。その感性に。そのリベラルアーツへの愛に。b.hatena.ne.jp ぼくの考える、インチキなしのリベラルアーツ教育の目的とは、「いかにして心地よい、豊かで、凛とした社会人生活を送り、ゾンビのように、無意識で、自我および唯一の完全な凄…

大谷選手のまんだら

先日、ある方から「現代の学校教育は目指すべき理想、ヴィジョンを完全に見失っている」という話しを聞いた。高度成長時代は成長を続ける工業を支えるために教育程度の高い、均質な労働力としての国民が求められていたという。このために、大学受験を頂点と…

昼寝して起きて

冷えたビールをプッシュっとする時、本当に生きててよかったと涙が出る。

お役所も守れない規制は見直すべき

お役所の障害者雇用の水増し問題が報道されている。お役所のようにまじめな組織ですら守れない規制であれば抜本から緩和すべきだ。www.nikkei.com経営の神様、ドラッカーが書いている。 あらゆる計画は、急速にその有用性を失うものであり、したがって、生産…

Fateという体験

昨日は仕事だの、生産性だの書いていて、今日はゲームの話しでなんか槍が降ってきそう。Fateというコンテンツはやばい。これはもうメディアではなく、エクスペリエンス。hpo.hatenablog.comhpo.hatenablog.com https://www.amazon.co.jp/Fate-stay-night/dp/…

仕事と時間

ドラッカーは、「エグゼクティブの仕事の改革は自分の時間の使い方の記録から」と書いていた。 「時間を管理する」(時間をまとめる、それでなくとも無駄なことに使っているのだから)ドラッカーの三つのセルフ・マネジメントと七つの経験 - HPO機密日誌最近…

消費税混乱の序曲

偉い方々がどこかで知恵を出して、きっと救済してくれているのだと思うが、来年の消費税の軽減税率導入が心配でならない。もちろん、一般会社に勤める身としては増税などないほうがよい。それでも、お上の決めたことには従わざるを得ないと腹をくくれる。納…

Stand by Me

なんかいいお話。秦基博の曲につられてドラえもん、Stand By Meを見た。ひまわりの約束 - 秦基博(フル)STAND BY ME ドラえもん発売日: 2015/04/01メディア: Prime Videoこの商品を含むブログを見るとてもよい「ドラえもん」だった。もう3年の前の作品だし…

リベラルな優生学

マット・リドレーは、昨日のリベラルファシズムと同様、リベラル、社会主義の非自由主義的側面、特に優生学への傾倒を非難している。リドレーは、科学啓蒙的な著作を明らかにしていく中で、自由主義こそがイノベーションの源泉であり、進化の源であるとの考…

リベラルファシズム

マット・リドレーの「進化は万能である」にジョナ・ゴールドバーグの「リベラルファシズム」について書いてあった。Liberal Fascism: The Secret History of the American Left, From Mussolini to the Politics of Meaning作者: Jonah Goldberg出版社/メー…

超知性

AIの「シンギュラリティ」が日々話題になる時代が来るとは全く思っていなかった。幸せなSF少年だった私には、現在の議論に触れる度にJ.P.ホーガンの「未来の二つの顔」を思い出す。 人類と人工知能が敵対したときに、どちらが最終的に支配権を確保できるかを…

親の責任と遺伝

マット・リドレーは、繰り返し「氏より育ち」を否定してきている。前著「やわらかな遺伝子」の原題、"Nature Via Nurture: Genes, Experience, and What Makes us Human"は、「育成を通しての本質(発言):遺伝、経験、そしてなにが私達を人にするか?」(…

堺屋太一の予言

例の受験問題以降、働く女性のライフサイクルについて議論が激しい。いわくもっとバックアップされるべきだと。しかし、夫の協力は性差の問題がありなかなか難しいと。私のようなばり保守派からすれば「じゃあ、大家族主義に戻って男子でも、女子でも、優秀…

電子契約

世の中的にはもうスタンダードなのかもしれないが、我が建設業界においてはまだまだ全然普及していない。いくつか一般的なシステムを研究中。hpo.hatenablog.comwww.itis.nssol.nssmc.comwww.secomtrust.net私の会社のように常時取引してる先が零細企業が多…

「反脆弱性」を読み始めた

もうすでに多少書いた。反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,望月衛,千葉敏生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2017/06/22メディア: 単行本この商品を含むブログを見る反脆弱性[下]――不確実な世界を…

「あなたは完璧だと思ってた」 :錯覚資産が崩れる時

私のようなものが「書評」まがないことをしているとベストセラー作家まっしぐらのふろむださん*1の足をひっぱってしまうことを恐れるが、もうひとつだけ書きたい「お題」がある。hpo.hatenablog.comhpo.hatenablog.com以前、結婚していた。そして、離婚した…

「人生は運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」へのガイドブックス

id:fromdusktildawnさん100%非公認だが、勝手連でふろむだ本理解の参考となりそうな本の紹介をしたい。ふろむだ本を当然読了している方向け。いや、こんなマイナーブログは読む人いないので自分のためか・・・。ふろむだ本には、すでに社会心理学系、行動経…

観光都市成田、ふたたび

必要があって千葉の水運を調べた。「河川水運の文化史―江戸文化と利根川文化圏」という本の冒頭に「木下茶船」という話が出てきた。松尾芭蕉が江戸から船橋経由でいゆわる木下街道を経て、現在の印西市の一部、木下河岸(かし)から船に乗り香取神宮、鹿島神…

Fate Grand Orderにはまる

アイアンスローンというゲームにハマった。世界観からいくと、まさに「アイアンスローン」を目指して戦うGame of Thrones(GoT)そのまま。GoTに数ある城の城主となり戦っていくゲーム。歩兵、弓兵、騎馬兵もいれば、ドラゴンもいる。世界観がとてもよい。hpo.…