HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ドラッカー

"Management: Tasks, Responsibilities, Practices"

ドラッカーがどんな英語を書いているの大著に挑戦し始めてしまった。Management: Tasks, Responsibilities, Practices (Harper & Row Management Library)作者: Peter F. Drucker出版社/メーカー: HarperBusiness発売日: 1993/04/14メディア: ペーパーバック…

何をもって知られたいか?

「経営者の条件」を疲労と多忙の中でも、読み続けてはいる。ここに経営者として目指すべきことは書かれている。重要なのは、あれこれできることが経営者として大切なのではなく、自分の使命はなんで、自分が本当にできること、貢献できることを絞ることだ。…

「成果をあげるには自らが得意とするものに集中しなけければならない」

ドラッカーの「経営者の条件」を何度目か読み直している。今回、ドラッカーが私に語りかけてくれるような気がしながら読んでいる。一言ひとことが、その通りだとこころから想える。ドラッカー名著集1 経営者の条件作者: P.F.ドラッカー出版社/メーカー: ダイ…

「まんがでわかるドラッカーのリーダーシップ論」

コンビニで見つけた本だったので、全く期待していなかった。が、すばらしい内容だった。読んでいるうちに、泣きそうになった。まんがでわかる ドラッカーのリーダーシップ論作者: 藤屋伸二,nev出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2014/04/14メディア: 単行本こ…

坐禅とは私を手放すこと

経営を学ぼうと経営の本を読んでも、リーダーシップ論を読んでも、陽明学をひもとこうとしても、如何なるセミナーに出ようと、究極の結論はひとつ、私を手放すことだ。ドラッカーが経営で一番大事だとした真摯さ、integrityも欲と怒りと迷いを手放すこと以外…

コントロールでなくマネジメント

これはなかなか素敵な本。長くグローバル企業で秘書をされていた著者の能町さんは本当にお仕えした上司に尊敬と好意を捧げておられたのだと。読んでて、どきどきしてしまう。一流秘書だけが知っている信頼される男、されない男作者: 能町光香出版社/メーカー…

構造を革新することが社長の仕事

ある社長さんとお会いした。大きな事業体の中から、新しい事業を創造し、独立された方だ。想像できる限りの事業に関する質問をした。これまで永いことかかわってきた私の目から見てかなり完成度の高い事業構造だった。いつからこの仕事に取り組んだのですか…

ものごとを進めるだけではマネジメントではない

ドラッカーが「その人がなにをしたかでその人は評価される」という主旨のことを言っていた。マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2001/12/14メディア: 単行本購入: 2…

安冨歩先生がドラッカーの『マネジメント』を読んだら

私はごく穏やかな人格だと自認しているのだが、安冨先生といい、タレブ氏といい、私の大好きな方々はどうしてここまで過激に徹底的に既存の学問体系を批判するのだろう。経済学の船出 ―創発の海へ作者: 安冨歩出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2010…

アダム・スミスの自然率

「神の見えざる手」よりも、人の自然な利潤率である「自然率」の方が目に見える。そして、経済と経営の分野ではより具体的で大切。アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)作者: 堂目卓生出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/03…

経済学徒はなぜ信頼を裏切るか?

id:pikarrrさんの「経済学は世界を記述しているのではなく世界が経済学をまねている」というエントリーは私の琴線に触れた。まずは、「繁栄」からすこし引用させていただく。 (交易こそが人を豊かにし、人たるに足る存在にしたという主張を実証した後)だが…

スパムメールは受信拒否にすればいい

一日600通以上に達していたスパムメールも、携帯のメールのフィルター機能でドメインを登録したら、当たり前だがすぱっと止まった。なんで「土管女」の時点で気がつかなかった自分で不思議。メール単位でしかフィルターできないと思い込んでいた。どこか…

真摯さは欲と怒りと迷いを手放すことによって現れる

ドラッカーがマネージャーにもとから備わってなければならない素質として「真摯さ」をあげていることを「もしドラ」で知った。以来、さまざまなことがここにつながっていっていることに気づいた。もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメン…

真摯さとは知情意が統合されていること

無事プレゼンを終えて、今日は大切なお話を聞くことができた。プレゼンの中で、人から教えてもらった「ドラッカーの『真摯さ』の原語は『インテグリティー(integrity)』だ」とさかしらに触れた。プレゼンが終わって懇談していて、「インテグリティーって統…

「真摯さとはなにか?」: ドラッカーの言葉と甲子園 ぬきがき その4 

友人のおかげでようやく「もしドラ」の甲子園広告の画像が手に入った。友人に深く感謝。この友人は甲子園からの帰りに「もしドラ」を買って読んでくれた。彼もトップマネジメントの一員であるので、この本の大切さがよく伝わったのだろう。もし高校野球の女…

エッセンシャル版マネジメント 「もしドラ」引用箇所 ぬきがき その3

ほんとうはコメントつけたのだが、白々しいのでやめる。もうすこし、自分の方に引きつけて、いつか書きたい。マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2001/12/14メディ…

「マネジメントとは成果を上げること」 エッセンシャル版マネジメント ぬきがき その2

「もしドラ」の種本、「エッセンシャル版 マネジメント」を読了した。 マネジメントが責任を負うものは、成果と仕事に関わるすべてである。 Amazon CAPTCHA この一言につきる。後半はマネジメントの方法、特に組織について多くの紙面がさかれている。だが、…

エッセンシャル版マネジメント ぬきがき その1

ドラッカーってやっぱりすごいなとつくづく思う。平易な言葉で平易なことを語っているんだけど、どれだけ語っても本質を外していないってすごすぎるな。マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー:…

縁がなかったらしい「日本は世界5位の農業大国 」

たまたま寄った本屋で、たまたま買った。日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率 (講談社+α新書)作者: 浅川芳裕出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/02/19メディア: 新書購入: 23人 クリック: 778回この商品を含むブログ (81件) を見る大変刺激的…

「もしドラ」リアル

にわかに誰もが予想もしなかったチームが甲子園出場となったので、上を下への大騒ぎ状態になっている。このお祭り騒ぎが実にここちよい。聞くところによると、このチームは昨年は連戦連敗だったらしい。それが、投手が1年でオオバケして、ノーシードで勝ち…

マネジメントの目的は、社会的善の実現

ドラッカーの「傍観者の時代」を読了した。フロイトや、ポラニー兄弟、あるいは、間接的にはヒットラーなど、20世紀を決定づけた人々との直接、間接のやりとりから、くっきりと20世紀の輪郭を際立たせた好著であった。ドラッカー名著集12 傍観者の時代 (…

20世紀とはなんであったか?

ドラッカーの「傍観者の時代」も半ばまできた。本書でドラッカー自身が20世紀をどのように捉えてきたかを書いている。ドラッカー名著集12 傍観者の時代 (ドラッカー名著集 12)作者:ピーター・F・ドラッカー発売日: 2008/05/16メディア: 単行本コンサルタン…

「ゲーニアの娘たち」

「傍観者の時代」が非常に面白い。教えていただいたid:finalventさんに感謝。ドラッカー名著集12 傍観者の時代 (ドラッカー名著集 12)作者: ピーター・F・ドラッカー,上田惇生出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2008/05/16メディア: 単行本購入: 4人 …

守成に必要なもの

中小企業を継承することについて考えている。 [中小企業の後継者のパラドックス] 職業選択の自由 優秀なやつは大企業に入り出世する 野心のあるやつはベンチャー企業を創設する 平凡なら普通にサラリーマンになる したがって、中小企業の後継者になる人間は…

ドラッカーの三つのセルフ・マネジメントと七つの経験

とにかくすばらしい本だった。自分の人生において成果をあげたいという人は絶対に読むべき本だ。目次を見るだけでも、自分の今後の行動のチェックリストになるだろう。プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己…

ドラッカーは隠居文化を進めているようにしか思えない

「プロフェッショナルの条件」を読了したのは承前。さてさて、余談のはずだった前のエントリーの方が長くなってしまった。このままだと本書一冊をそのまま引用してしまいそうだ。*1読んでいるときから、田舎者としてはドラッカーが「地域」をどうとらえてい…

ドラッカーの「プロフェッショナルの条件」を読みつつある

どうも頭がまとまらないので、つぶやいてみた。 これはすごい本。しかし、この本について書き始めるとひたすらドラッカーの言葉の引用になりはてそうだし、まとめるのは私の手にあまるし、どうしようかと。そこで、つぶやいてみた。あ、そもそも本書を読もう…

ランチェスター経営と理念の経営

お陰様でというべきか敗者には時間があるのだと知った。某課題への9月7日までの必死の努力が消えると、そのために開けておいた時間がえらくゆとりに感じられる。昨日も本屋でゆっくり4冊を選び、楽しんで読了できた。仕事にも手応えを感じる。すべてがとて…

余談、あるいはこの世にエリートは必要か?

昨日から、ドラッカーづいている。今朝、テレビを見たらユニクロ=ファースストリテイリングの柳井社長がNHKでしゃべっていた。いわく、「すべての社員はリーダーだ。仕事は現場で行われている。すべての現場に私がいれるわけではない。社員ひとりひとり…

時間を有効に使うためのたった1つの時間管理術

ドラッカーがトップマネジメントを解くとき、まず取締役の時間分析から始めることは有名だ。いうまでもなく、トップマネジメントの時間というリソースくらいかけがえのないものはない。会社全体の業務分析を行うと、フローのボトルネックがトップマネジメン…