HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ドラッカーの「プロフェッショナルの条件」を読みつつある

どうも頭がまとまらないので、つぶやいてみた。

これはすごい本。

しかし、この本について書き始めるとひたすらドラッカーの言葉の引用になりはてそうだし、まとめるのは私の手にあまるし、どうしようかと。そこで、つぶやいてみた。

あ、そもそも本書を読もうと思ったのは、ユニクロの柳井会長のこれを読んだから。 

本書は過去、現在、未来において社会がいかに変化するか、その中でいかにマネジメントをしていくかについて明確に書いている。あらがおうもない。

ドラッカーによれば、20世紀の生産性の向上が、マルクスの資本主義が崩壊するという予言を無効化したのだと。ついでに、ヴェーバーも「プロ倫」もたまたま生産性向上と重なったから起こったことの後付けの理論にすぎないとぶったぎり。つまりは、社会理論よりもマネジメントなのだと。マネジメントこそが世界を平和にし、人々の生活を向上させて幸福にしたのだと。
 
ドラッカーの知識労働者の生産性向上の部分で、時間の使い方をメインに書いてある。自分の時間の使い方を顧みるとかなり痛い。社長という肩書きを言い訳に、いらいない会合ばかり出ている気がした。

なによりも自分の仕事はマネジメントであり、ものづくりの現場の生産技術ももっとマネジメントに焦点を置くべきだと気づかされた。あ、私の仕事って建築ね、特に。ドラッカーは、世界最古のマネージャーはピラミッドの建設者だと言ってくれている。建築の現場とは、まさにものづくりであり、そして、それを統括する責任者の仕事とはマネジメント技術なのだと知った。

毎度のことながら、ドラッカーの文章とは、答えが先に見えているのだという感じの話し方だ。凡人だとひたすら話すとか、KJ法するとか、10年仕事に打ち込んで見えてくるものがそのまま見えいている感じがする。教えるということが、営業マンや大学教授の最大の能力向上の方法なのだというのも実に具体的な話だし、実感がある。

内田樹さんのこびとさんの話でいえば、ドラッカーのこびとさんはものすごく優秀なんだろうなと。
しかも、一度にひとつのことにしぼって勉強するとか、時間をこまぎれではなくまとめて使うとかいう話をドラッカーがしているのを見ると、こびとさんすらマネジメントできているという。

そんなことをブログに書こうかなぁと思いつつ頭がまとまらない。今日は、私のこびとさんはお疲れモードのようだ。

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