HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

熱射病対策

連日の暑さに、体力が落ちているのを感じる。まわりでも、熱中症の者が出たりしている。冷夏になるかと思ったが、予想がはずれた。今年はクーラーが使えることにこころから感謝。 熱中症で病院に救急搬送された人が23〜29日の1週間に8686人と今夏最…

家風と不可避の決断と私

不回避の選択って普通に生きている日常がすでに不回避の選択。朝何時に起きるか、朝ご飯を食べるか食べないか、靴を右足からはくか、左足からはくか?意識しようとすまいと、すべては不可避の選択だ。日常の選択とは、不可避ではあっても習慣だ。習慣は、得…

「原因を追わず、善後を図る」

今日は、一にち某会員組織のセミナーに参加していた。正直、仕事がたまっていて途中エスケープも考えていた。参加したらおもわずはまってしまった。私は、これまで「理念」のレベルで社員と社長が想いをひとつにしていれば、それで十分だと考えていた。思想…

ハナの本棚

「おおかみこどもの雨と雪」二回目鑑賞達成。おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)作者: 細田守出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/06/22メディア: 文庫 クリック: 359回この商品を含むブログ (83件) を見る今回はできるだけ…

告白するということ

愛する女に過去のすべてをさらすことは愛ではない、と言ったのは誰だったか。自分の過去を告白することは、相手に自分の過去の重荷を渡してしまうこと、自分の過去に対する責任を相手に預けてしまうこの。相手を愛しているのなら、相手を思いやるのなら、ど…

南京虐殺なんて当時のライフ誌のどこにも書いていない

国立歴史民族博物館に先日行った。船から客船に乗り移ろうとする中国人の写真のついた記事に南京虐殺で避難する中国人うんぬんというキャプションがついていた。記事を読むと、「虐殺」については記述がなく日本軍が来るというので、1937年12月5日に…

初等教育の大切さ

自分自身を顧みれば、社会人1年生の時の仕事の仕方をいまもひきずっている。いや、ほんとうに先輩にはお世話になった。いまだに私のロールモデル。で、社会人1年目で仕事をさせていただけたのは、大学4年間を部活であれ、卒論であれ、それなりに一生懸命…

ランダム化試行と経済学

開発経済学や、貧困からの脱出を考える経済学がいまさらランダム化指向などといっているのを読むと笑ってしまう。貧乏人の経済学 - もういちど貧困問題を根っこから考える作者: アビジット・V・バナジー,エスター・デュフロ,山形浩生出版社/メーカー: みすず…

コントロールでなくマネジメント

これはなかなか素敵な本。長くグローバル企業で秘書をされていた著者の能町さんは本当にお仕えした上司に尊敬と好意を捧げておられたのだと。読んでて、どきどきしてしまう。一流秘書だけが知っている信頼される男、されない男作者: 能町光香出版社/メーカー…

「おおかみこどもの雨と雪」

ネットで話題になっていたので、てくてく見にいってしまった。ひたすら感激した。これは母と子の素晴らしい物語だ。 映画「おおかみこどもの雨と雪」 「サマーウォーズ」の後から後からでてくる話しとは真逆のこれ以上シンプルにできないくらいにシンプルに…

N分N乗税制

商工会議所の資料で、税制への提案の中で「N分N乗税制」が今後の検討に値すると紹介していた。 (フランスのN分N乗方式) また、フランスでは、税制においても独特の制度があり、所得税の課税にN分N乗方式が用いられている。これは、家族を課税の単位…

「口語で読む民法」

昔、資格試験をとるときなど、ずいぶん読んだ。口語民法 改訂新版 (口語六法全書)作者: 高梨公之出版社/メーカー: 自由国民社発売日: 2004/04/26メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見る「社団」という概念が法律上の組織の基礎概…

兵隊根性と指導者の愚を同時になおすたったひとつの方法

眠いので、考えがまとまらない。すばらしい体験をこの2日間ほどさせていただいた。フツー、そりゃあゲームセットだろう、という状況から経営者と社員が一体になった創意工夫と努力により復活し、みんなが幸せになる企業に変身する瞬間を共有していただいた…

司令官は砲兵の照準を合わせない

組織は巨大な慣性の力で動いている。トップリーダーはただひとつの方向を示すべきだ。そこをトップリーダーが状況に応じてあっちだ、こっちだと指示すること、大概の場合弊害ばかりが出てくる。城野先生は「獄中の人間学」で以下のように語っていた。 だいた…

リーダーは人格破綻者と宗教家の紙一重

「僕は君たちに武器を配りたい」は、ビジネスで成功するロールモデルをトレーダー、エキスパート、マーケター、イノベーター、リーダー、インベスターに分けて解説している。本書全体の結論から言えば、自分自身への投資を含めて、インベスターのロールモデ…

「マイ・ブルーベリー・ナイツ」

これだけ有名なスターを惜しげもなく動員していることに驚愕。もっと地味に作れば、地味によい作品として評価されただろうにと。マイ・ブルーベリー・ナイツ スペシャル・エディション [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2008/09/12メデ…

統帥権が分裂を生んだのか?

どうにもわからない。たまたま、日本経済新聞の書評に「未完のファシズム」を見つけた。未完のファシズム: 「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)作者: 片山杜秀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/05/25メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 83回この商品…

リーダーにできることは腹を切ることくらい

山本七平の「私の中の日本軍」を兵隊根性だと私は書いた。 どうもこの辺にリーダーシップの在り方と兵隊根性の問題があると考えているが結論が出ない。 清瀬一郎氏の「東京裁判」を読み始める - HPO機密日誌 「東京裁判」を読み終えて、兵隊根性の反対の極に…

「Amazonがアフィリエイト紹介料を一部改訂 」?

じゃあ、試しに服、ファッション小物とやらを売ってみよう。(コーエン)COEN レギュラーポロシャツ2 75251202167 19 DK.Gray S出版社/メーカー: COEN(コーエン)発売日: 2012/06/27メディア: ウェア&シューズこの商品を含むブログ (1件) を見る(ナノ・ユニバー…

ベトナム人は政府にもお金にも期待していない

ベトナムはある意味で不思議な国だ。年収の平均が国全体で30万円いかない。都市部でも60万いけばいいほうだとか。インフレ率も20数パーセントだったものが収束してきたとはいえまだ8パーセント代。住宅ローンも10パーセント半ば。住宅はわりといい…

ポツダム宣言受諾であって日本国の無条件降伏でなかったこと

清瀬氏の主張の力強さに打たれた。秘録 東京裁判 (中公文庫BIBLIO20世紀)作者: 清瀬一郎出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2002/07メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (68件) を見るここのところ太平洋戦争前後の日本の歴史に…

清瀬一郎氏の「東京裁判」を読み始める

山本七平の「私の中の日本軍」の衝撃からまださめやらない。兵士の視点からいかに日本軍が負けるべくして負けたかということを徹底的に書いている。東京裁判において、陸軍刑法から導かれる「判決」と、本多勝一流の「判決」がなぜ同じになるかとも書いてい…

各国人口と一人当たり購買力

長女、長男の会話。両方とも立派な現役の学生。 「日本の人口って何人だっけ?」 「えっ、9000万人くらいじゃない?減ってるんだよね?ピークが確か一億でえ。」 「千葉県は?」 「えっと、岩手県の人口が80万人だったから・・・」 絶句。思わず、ネッ…

集中力

今日はほぼ一日お囃子を聞いていた。夕方から1時間ほどの山車の運行で、小学校低学年とおぼしき女の子がずっと山車の後に着いて来ていた。山車は一般に引くものであって、着いていくものではない。どうしたの?と、声を書けたが、全く無視された。実は私の…

「百人斬り」事件と山本七平

ようやく「私の中の日本軍」を読了した。山本七平がここまで深く南京の「百人斬り」事件の虚報について検証していることを本書を読み始めるまで知らなかった。私の中の日本軍 (上) (文春文庫 (306‐1))作者: 山本七平出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1983/0…

祭り 初日

盛り上がってる。ブログの話題にすまいと思っていたが、お囃子を聞くと血が騒ぐ。仲之町。不思議に古い街には仲之町という地名がある。お囃子もちょっとストップビートというか、特徴的。成田山交道会。歴史を感じる。どうも運行がおかしい。多分いまごろ坂…

陸軍と海軍

先日、靖国神社の遊就館に行ったとき、遺書の類の展示は圧倒的に海軍のものが多いことに気づいた。 遊就館 昨日の日本軍の活動範囲の地図のアイコンを陸軍と海軍で変えてみた。まだ全然不十分だし、知識のあまりに少ない私が作っているので多くの間違いがあ…

「日本軍は二本の足で歩いていた」

共感すると書くことすら抵抗を感じる。 今ではもう想像も出来ないであろうが、日本軍というのは、そのほぼ全員が二本の足で歩いていたのである。もちろん例外はある。しかし例外は例外であって、兵隊は文字通りの「歩兵」であった。 (略) 「六キロ行軍」とは…

砲弾の重さ

少しはフィリピンのジャングルで戦った山本七平の死に物狂いを感じようと靖国神社に行ってきた。 靖国そのものはものごとをそのまま見ようとする山本七平の精神の真向かいにある。それにしても歩兵重装備の上にこれに類する砲弾を一人ひとつずつ持ちながら1…

死者は語る

山本七平の「私の中の日本軍」のこの一節にいまにも通じる「なにか」を感じた。 私の親しかった同年輩のI少尉は(昭和二十年)八月十三日に戦死した。彼とその部下はジャングルから少し出たところの民家で包囲され、全滅した。私は彼を救出しようとして果た…