HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

統帥権が分裂を生んだのか?

どうにもわからない。

たまたま、日本経済新聞の書評に「未完のファシズム」を見つけた。

未完のファシズム: 「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)

未完のファシズム: 「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)

だが、天皇にのみ大権の行使を許し、「権力の分散化・多元化」が図られた明治憲法下では、総動員体制の国家、ファシズムは未完で終わる他なかった。

結果、組織が組織のていをなさず、226を生んだ。東條英機の遺言にまで嘆き節が紛れ込んでいる。

本書にはここから玉砕の思想が生まれたという。ようは破れかぶれであり、死者が生者にとりついたと。

いずれにせよ、読んでみたい。