「僕は君たちに武器を配りたい」は、ビジネスで成功するロールモデルをトレーダー、エキスパート、マーケター、イノベーター、リーダー、インベスターに分けて解説している。本書全体の結論から言えば、自分自身への投資を含めて、インベスターのロールモデルスタイルが最上だと。私にはリーダーの部分が面白かった。
マイクロソフトのスティーブ・バルマー、アップルのジョブズ、日産のゴーンと、いかに著名なリーダーがエキセントリックであるかを具体的なエピソードで描き出している。
好むと好まざるとに関わらず、理屈、机上の上の優れたマネジメントを実装できるかどうかは、カリスマ的魅力と人格破綻者との境界紙一重のリーダーシップなのだそうだ。ここのところ、太平洋戦争の歴史を学び、小野田さんの話しを聞き、ぎりぎりの状態でのリーダーシップについて考えてきた。それはまた自分自身のリーダーシップの在り方の探求でもある。
考え抜いたあげく、さらっと自分の全人生、全人格を経営にかける以外に道はないと考えている。それは人から見たらエキセントリックにしか見えない。自分以外の全社員が反対しても、求める道に対して全力をさらっと出し切るしかない。
そこには公私の別はない。正しい道を求めるあまりに迷い続けるよりも、信じる道に徹したい。改めて、そう思える一冊であった。
おっと、自分語りになってしまった。ざっと読んだだけだが、自分の将来、あるべき就職活動のためには本書は良書だ。
- 作者: 瀧本哲史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 単行本
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