HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

日本は高齢者ケア、少子化対策を輸出できるか?

高橋洋一氏の「少子化なんて問題ではない」という主張の本を読んでいる最中に、シロクマ先生の「破局的な少子化」というエントリーを拝読して、頭が混乱している。

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私は、この問題は「長幼の序」、「敬老精神」という日本の保守の核心的な価値がそのままで、高寿命化が進んだ結果だと理解している。子供を産める年齢よりも先の長寿は生存に必要なリソースが年寄りに割り当てられがちになる。集団としての絶滅を生みかねない。

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更にこの価値観に基づく、男女交際、性的な嗜好をどこかで忌避する風潮が拍車をかけていると。

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そして、ちょうど昨日、ある中国人と話しをしていた。日本が高齢者の介護でアジアの先鞭をつけているから、これは中国に進出すべきだと強く主張された。私の目から見れば、そもそも日本はいずれの問題も自ら解決できていないのに「輸出」など考えられないだろう思える。人の頭の上のハエをはらう前に自分の頭からだと。

それでも、これから二十年の間で日本が人口問題で高齢者問題を解決し得たとすれば、それは「ルック・イースト」ふたたびで日本はアジアの見本となれるであろう。それには、まず精神的な「負け犬」状況を改善し、その上であるべき男女関係、あるべき子供育ての環境を構築することが不可欠になると私は思う。「近代的な自我の確立」という明治からの課題を避けて、避けて、戦争によって更に負け犬に落ちた日本だからこそ、少子化の問題を払拭できないと私は以前から考えてきた。つまりは、「近代」のいいとこどりをしていて、男女関係においてすら「大人」の親密性を構築できずにいるのだ。

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この問題が解決してこそ、日本は胸を張って高齢者ケアの体制、少子化対策を輸出できる国となるのではないだろうか?