HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ウルマンの間違い

ウルマンの「青春」の詩はあまりに有名だ。

青春とは臆病さを退ける勇気
やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。

しかし、ウルマンの時代は60代を超えて活発な人間がそれほどいることは想像していなかったに違いない。この詩をモットーに七十、八十になっても組織のトップに君臨し、蛮勇をふるう人物に多く目に掛かることが多くなった。本当に青春、冒険心というのなら、組織のトップに君臨しつづけるのではなく、既存の組織は別の人間にゆずり自分は新たな領域に冒険に乗り出すことが必須ではないだろうか?

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もっと言えば、残念なことに学習能力を年を取るにつれてどんどん失っていく人物が多い。心理学的な研究からは、高齢化とは能力の減退以前に意思の減退だと示されている。身近な20代の組織のトップをみると本当に柔軟だ。常に学習する意欲と余地に溢れている。

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ライフシフト」のはらむ問題は年を取った時、自分が既存のキャリアを退いた後でも学習能力を維持できるか否かにかかっていると私には想える。そして、学習能力維持可能性の反証はあまりに多いと。

高齢者以外の場合の学習能力維持について書きたいことがあるが、別の機会にしたい。