この前から考えていて全然進まないので、晒してみる。前提として、ヴェンチャーばりばりで社長になるとかでなく、中小とは言え組織が存在してそこで、社長になるために必要な知識、技能を身につけるための10冊を探すことを目的としている。
- 生き方―人間として一番大切なこと
- 経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目
- 経営の処方箋---社長の悩みに効く67のアドバイス
- たった1年で利益を10倍にする 建設業のための経営改善バイブル
- 品性資本の経営―品性資本定量化の試み
- 一倉定の経営心得
- 社長は労働法をこう使え!
- 易経〈上〉 (岩波文庫) 、 易経〈下〉 (岩波文庫 青 201-2)
- 小倉昌男 経営学
- マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則
「1.」は人として大事。「成果 = 考え方 × 熱意 × 能力」はあまりにも有名。社長になるには、まず人として尊敬される人格を持つことは必要。
「2.」、「3.」は「うーん」とうならされる。社長としての基本がまっとうに書いてある。これを読んで理解できれば、わざわざビジネススクールに行く必要はない。
「4.」は気鋭のコンサルタント、中西宏一さんの名著。実践を積み重ねた組織の意思決定、効率化をどうしたらよいか的確に書いてある。
「5.」は、まだくみつくせずにいるが、社長が品性をもって経営するにはどうしたらいいか、幹部社員の倫理規定はどうあるべきかを考えさせられる。これをISOのように意思決定システムに組み込めればよいのではないかと構想している。
「6.」は、もう絶対読むべき本。社長という人種がどういう思考を持っているかを学ぶためにも良い本。
「7.」は、現在勉強中の労働法関連。高橋まつりさん事件の本質は長時間労働ではないとは考えているが、それでもこれだけ労働時間に関する議論が高まってくると、労働法はよくよく勉強しておかないと社長をやっていられない。
「8.」、人から勧められて。社長をはるには、起こったことをいかに肯定的に、いかに循環の中の一プロセスとしてとらえられるかが重要となる。そのためには、易くらいたてられたほうがいい。
「9.」、経営者はかくあるべきという姿が書かれている。経営者とはイノベーターでなければならない。それも、大小あっても人の生活スタイル、社長の在り方を変えるくらいのイノベーターでありたいと。本当に小倉氏の「戦い」が伝わる本。
「10.」、定番であるが、それだけに味わい深い。知情意のintegrityという考え方を学ぶだけでも、読む価値がある。
いかに既存の組織の長となるかは、大変重要な問題であり、語り尽くせぬテーマである。これまでは我が身をもって試していれば良かったが、それをいかに人に伝えるかが重要となってきた。