HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

プラハのナイトライフ

クンデラの「存在の絶えられない軽さ」、開高健の「夏の闇」、木住野佳子の「スケッチ・オブ・プラハ」など、いささか思い入れをもってプラハに来た。中世の街並みがそのまま保存されている素晴らしい街だった。 全編を通してクンデラは自分の地域=祖国をい…

取り消された世界遺産

ドレスデンの話題は尽きない。プラハへの移動の途中、世界文化遺産登録抹消の原因となった橋を見学した。 エルベ渓谷のあるドレスデンはザクセン州の州都で、市内を貫く渓谷はエルベ川流域に18km続いている。ザクセン選帝侯国の首都であった時代は「ドイツの…

ドレスデンの再建

マイセンの工房を見学させていただいたり、ドレスデンの宝物、絵画を鑑賞したり、充実した時間を過ごしている。その中で、ドレスデンの再建について触れておきたい。 上は昨日私が撮ったドレスデン旧市街の写真。下はドレスデンの画家がカメラオブスキュラと…

増殖するフランクフルト空港

以前から同じ内陸空港ということで成田空港との比較で話しがでることが多いフランクフルト空港で乗り継ぎで半日を過ごした。どうも、増殖しているターミナルという感じでコンセプトが伝わらない空港だった。いくつか写真を紹介。ほとんどがガラス越しの写真…

秒速5センチメートル、ふたたび

例によって何度も何度も見ている映画のはずなのに新鮮に見れた。この記憶力のなさのおかげで、同じコンテンツで何度も感激できる。まあ、お得だと想っておこう。hpo.hatenablog.com10回目位のはずなのに、「One more time, One more chance」がかかったと…

星空の下のバーベキュー

恒例の「月見」会があった。一昨年まで、会がもりあがるとショットグラスを手にテキーラを勧めてくださった方がもういらっしゃらない。寂しい限り。でも、息子さんご夫妻が今回は参加してくださってとても盛り上がっていた。 こよみのページ 残念ながら、月…

宇宙の孤児

「ああ、プロキシマ・ケンタウリ!」と。子供の頃の愛読書、「宇宙の孤児」の実現の可能性を感じた。www3.nhk.or.jp宇宙の孤児 (1965年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)作者: ロバート・A.ハインライン,矢野徹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1965メディア: ? …

数学の1

「人間の建設」を感激をもって読了した。特に感動したのはこの部分。人間の建設 (新潮文庫)作者: 小林秀雄,岡潔出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/02/26メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 88回この商品を含むブログ (62件) を見る 数学は一というものを…

台風一過のお掃除

昨日はとにかくすごい風だった。今日は、朝から自宅の土地まわりの倒木やら、飛んできた枝の片付けを行った。こういうのって誰にも頼めない。現代社会において、土地を所有することは、草刈りや、片付けや、税金こそふえ、ひとつも得なことはないなと。この…

「人間の建設」を読み始める

岡潔と小林秀雄の対談。小林秀雄の文章はいくら読んでもわかる気がしないのが、この対談はよく伝わる気がする。人間の建設 (新潮文庫)作者: 小林秀雄,岡潔出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/02/26メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 88回この商品を含む…

成功した人

珍しく宋文洲氏のメルマガをまじめに読んでしまった。題して、「なぜ成功した人に離婚が多いか」。多くの人は凡人と凡人で好き合って結婚する。半分以上のカップルは、恋愛感情が冷めてしまってもお互いをそれなりに認め合い、結婚生活を続ける。しかし、そ…

日本科学技術館屋上トライ

「シン・ゴジラ」に出てくる屋上に上りたくて日本科学技術館に行って来た。結局、屋上は閉鎖されていて上れなかったのだが、ほぼ1日楽しんでしまった。www.jsf.or.jpすべてが体験型であり、子供から大人まで興味をそそられる。各展示室毎に業界団体が割り振…

飲んべえの邂逅

ちょっとした集まりがあり、地元を離れた場所で楽しく飲んだ。が、参加者がだいぶノンアルコールな人が多く、飲み足りず一人二次会に走った。 https://www.flickr.com/gp/hidekih/kofqMV そこで飲んでいる内に、ちょっと絡んできた方がいた。うーん、じっく…

「稚内信金は地元と共に繁栄します」

稚内ってどこだっけ?と「捨てられる銀行」の稚内信金の話しを読みながら想った。捨てられる銀行 (講談社現代新書)作者: 橋本卓典出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/05/18メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る日本の北端。ロシアにいまだ占領…

医療と外部不経済

医療関係のたまごな方と話しをした。経済学は医療に関係ないから勉強する必要がないと想っていると。いやいや、医療活動の源泉である社会保険制度自体が破綻しそうなんだから、経済学は無縁ではないよねと。blogos.com社会保障とは、外部不経済、市場の失敗…

完璧な休日

完璧に仕事をしない一日だった。私にとっては珍しい。あ、いや、1、2通はメールの返事をしたか。朝起きてゴルフの練習。その後、ちょっと趣味嗜好に箸ってうだうだした。昼は家族でタイ料理。シンハービールを飲んで、午後はゆっくり昼寝をした。夕方にま…

石原さとみは英語が下手なんじゃない、日本語が上手すぎるのだ(ネタバレあり)

ようやく、「シン・ゴジラ」二回目。庵野監督が本当に本作を皮肉で作ったのかを見たくて行って来た。www.shin-godzilla.jphpo.hatenablog.com二時間の映画を再び見て、850円のパンフレットまで買って、やはり庵野さんはもう一度人々とこの国を信じたいと…

東急プラザ銀座で

家族と都内で食事をしようと。思いついたのは、東急プラザ銀座。建築的にもおもしろいし、わりと物販も楽しそうだしよいかなと。ginza.tokyu-plaza.comスタッフがいろいろお気遣いくださったので、店名だしちゃう。tabelog.comちなみに、夜でも「定食」がお…

新盆見舞いと世代交代

夏の恒例、新盆見舞い。毎回、失礼ながら「大往生」と言える方々の新盆なので、前に書いたように新盆でまわっても、ソーシャルなお話し、ごあいさつをして帰ってこれる。hpo.hatenablog.com今年は、「大往生」とは言えない方の新盆が多かったように想う。こ…

「X-MEN アポカリプス」 ネタバレ有り

見てきた。こういうことはいいたくないが、途中で寝てしまった。しかも、クライマックスで。映画「X-MEN:アポカリプス」予告E(デッドプールが教えるトリビア!映像)まあ、疲れ果てていたというのはある。休み前でスケジュールも混んでいた。ふっと、あれ俺…

シン・ゴジラをようやく観てきた

映画を見るまでは、事前ネタバレは一切自分に入れないと決意して早く2週間近く。はてブを見ていても、ひたすら関連記事を避ける日々がつらかった。www.shin-godzilla.jp私にはリーダーがどのように意思決定するのかという過程が丹念に描かれているように想…

国別メダル

大して興味もないし、期待もしていなかったが、やはりオリンピックが始まると熱くなってしまう。選手お一人お一人の努力と才能の精華に刮目する。そして、やはり気になるのが国別メダル数。www.nikkei.comリオデジャネイロオリンピック日本選手団 - Wikipedi…

Mad Max

2以降"Fury Road"まで見ていたのに、オリジナルを見ていなかった。マッドマックス(字幕版)発売日: 2013/11/26メディア: Amazonビデオこの商品を含むブログを見る石油不足からの世界的な荒廃、車を中心とする暴力社会、弱肉強食というか弱い者が徹底的に迫害…

Joan Osborne

ひさしぶりにコットンクラブにいった。Joan Osborneさんのステージ。"One Of Us"が有名。www.youtube.comライブではもっとしっとりとした愛の歌をうたっていた。"One Of Us"も、イエス・キリストについて歌ったうた。Joanさんのいくつかの歌にはよい意味での…

リベラルとは自由民の思想

リベラルとは、自分も人も奴隷にしないという思想だと私は想う。前にも書いたことだが。hpo.hatenablog.comリベラル・アーツの逆を考えれば、人が奴隷になってしまう状態が分かる。 暮らしていけないほど収入が低い。家族を養えないほどの貧困にある。 より…

ヴィジョン、コアコンピタンス、経営指標

一ヶ月に渡る経営の勉強会の最終日となった。大変、勉強になった。経営とはヴィジョンの実現に他ならない。経営者は、一人一人の従業員が一人であげるより以上にその組織内でパファーマンスをあげられるようにすることが仕事だ。よく言うのだが、一人一人の…

東京の不動産利回りの謎

昨日の続きで世界の主要都市の不動産価格について調べてみた。ほぼそのものずばりのレポートを日本不動産鑑定士協会が出していた。若干注意が必要なのは、日本の地価調査と同じで特定地点の不動産価格の調査であって、不動産インデックスのように都市全体の…

東京はバブルに踊っているか?

不動産関係の会社の社長さんと話しをした。都内周辺部ですらまだ土地の値段があがっていると。私は以前からマンションの坪あたり単価を土地の値段の指標だと捉えている。なぜなら、容積率100%当たりの土地単価と坪当たり建築費の合計に経費を加えた金額…

マツダ復活を支えたリレーショナルバンク、広島銀行

「捨てられる銀行」が面白い。マツダ復活の陰に、広島銀行ありというエピソードは特に興味深い。捨てられる銀行 (講談社現代新書)作者: 橋本卓典出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/05/18メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る本書によれば、広…

ピーク・エンド理論

ダニエル・カーネマン教授のピーク・エンドの法則の話しを聞いた。 ピーク・エンドの法則(ピーク・エンドのほうそく、英語:peak–end rule)とは、われわれは自分自身の過去の経験を、ほとんど完全にそのピーク(絶頂)時にどうだったか(嬉しかったか悲し…