医療関係のたまごな方と話しをした。経済学は医療に関係ないから勉強する必要がないと想っていると。いやいや、医療活動の源泉である社会保険制度自体が破綻しそうなんだから、経済学は無縁ではないよねと。
社会保障とは、外部不経済、市場の失敗を制度として補うものだと説明した。アメリカの例を引いて、市場経済は動いていても保険制度がきちんと働かないと日本で千円で買える薬が百ドルも、二百ドルもしてしまうことになったりすると。そして、すでにきちんと保険に入っている人達にとっては、所得が低い層が保険制度に入ってくることは歓迎されない。米国には、メディケア/メディケイドという通常の保険ではカバーされない層のための医療保険、高齢者保険が存在するが日本のようにはうまくまわっていない。これは外部不経済であると。
ちょっと自信がないので、その後復習。
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市場の失敗と公平性・社会問題
失業、貧困、犯罪率増加、自殺などの社会問題や格差社会の発生は、従来の定義では経済的な「公平性」が達成されていない現象に属し、定義の上からは市場の失敗とは別の分類であるとされた。しかしアマルティア・センらの研究などにより社会的費用の拡張が試みられ失業や貧困などの社会問題が経済成長などに大きく寄与することとなると貧困などの社会問題が市場の失敗と見なされるようになっている。
市場の失敗 - Wikipedia
経済学は何度かトライしているがいまだに苦手分野。人に勧める前に自分で勉強しないといかん。
■追記
言っている側から。
オバマ米大統領のレガシー(政治的遺産)のひとつだったオバマケア(医療保険制度改革)が窮地に陥っている。大手医療保険会社が収支悪化を理由に相次いで撤退を発表。事業を続ける会社も保険料を大幅に引き上げ、低所得者の加入ハードルが上がっている。オバマケアの存廃は11月の大統領選でも争点のひとつに挙がっている。