ようやく読了。IT関係で拡大基調の企業には教科書と言っていいほど充実した内容。
How Google Works(ハウ・グーグル・ワークス) 私たちの働き方とマネジメント (日経ビジネス人文庫)
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2017/09/02
- メディア: 文庫
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たかだか文庫一冊読了に一ヶ月もかかっていることを反省。かなり読書量が落ちている。決して、先日のビッグイベントで忙しかったことは言い訳にはならない。
「プロダクト」と呼ばれる、Googleの各種サービスに実にエネルギーの多くを割いているGoogle社内の様子が大変伝わる。「手の切れるほどエッジの聞いたプロダクトを開発する」という話しをよく聞くが、「手が切れるまでプロダクトのエッジを磨き続ける」姿勢がすごいのだと思う。G Suiteを会社で導入して8年は経つ。最初はG Mail以外はいまいちかな、やっぱりマイクロソフトオフィスがなければという感じだったが、最近では逆にほとんどマイクロソフトオフィスを使わなくなった。
この直感は正しかった。自分の会社側のITリテラシーにこれほど長いあいだ苦しめられるとは思ってはいなかったが。
とは言え、「売上の増加はすべてをいい方向に変える」という旨のエリック・シュミットだったかのセリフを本書は紹介している。かなりノリでプロダクトを開発し、巨額な利益をあげているところがすごいのだが、巨大な成長を前提としない中小企業側から見るとなかなか参考にならないとなる。まあ、少なくとも私がティム・クックだったら社員全員に本書を配って、「プロダクトをノリで開発しろ、ローンチして、磨き続けろ」と言うだろうけど。
できれば、少し時間をおいてまた再読したい。今度はかならず自分の参考になる経営方針が見つかる気がする。