はてなでこれまでの新型コロナウィルスについての知見をまとめたエントリーがあがっていた。これでも、まだ知りたいことに答えられていない。
一方、新型コロナウィルスの世界的蔓延、それにともなう資源安などによりニューヨーク株式市場がクラッシュしている。バブル崩壊、SARS、新型インフルエンザ、リーマンなどの経験から言えば、こうなると半値八掛けに割り引き、最悪最高値の三割程度まで下がっていく可能性すら出てきた。数々の危機の体験から言えば、株安が引き金となり、追い証の発生、不動産の投げ売り、消費減退、さらなる企業倒産等による信用不安、さらなる株安と危機がダウンスパイラルしていくと。恐ろしくてならない。
こうした経済現象は新型コロナウィルスに関する知見が足りないから引き起こされている。現時点で新型コロナウィルスに全世界で10万人が感染し、3,000人が死んだと言っても、毎年交通事故で日本だけでも数千人が死ぬ、インフルエンザでも米国で1万人が死んだ。全世界の人口動態から言えば、大したインパクトではない。「知らない」ということが経済的恐慌を引き起こしかねないというだけだ。まさにAKIRAの「大佐」の感慨かなと。
https://www.amazon.co.jp/dp/4061037110/
こういう危機の時こそ、研究者は知見を積み上げる努力をすべきだと私は想う。「眼の前を見ろ」と、「患者と政治家とマスコミの対応でそれどころではない」とおっしゃる方がほとんどだとは理解できる。それでも、中国の1月の新型コロナウィルスに関する論文発表のスピードにはめざましいものがあった。2月に入って今度は日本の番だと期待していたが、手を動かした日本人研究者の論文にお目にかかったことはない。あれば、ぜひ教えて欲しい。
経済崩壊が医療崩壊よりも恐ろしい危険性となってきている今、研究者の方々にはこの「恐怖」という病を癒やす知見を積み上げてほしい。素人であっても研究の可能性を想像することが万にひとつでも、きっかけにつながるのではないだろうかと想い、本エントリーを起こした。
まだ知見が足りないのを実感する。①体外での温度湿度等環境と感染力?、②何時間くらい体外で感染力維持?、③飛沫感染でどれくらい口鼻の近くにウィルスがつくと吸気とともに感染するのか?、などを知りたい。 / “総説 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)|中外医学社…” https://t.co/ClWGLBZ7oc
— ひでき (@hidekih) 2020年3月9日
ざっと言うと・・・。
- ①体外での温度湿度等環境と感染力?
- ②何時間(日)くらい体外で感染力維持?
- ③飛沫感染でどれくらい(どのように)口鼻の近くにウィルスがつくと吸気とともに感染するのか?
- ④「クラスタ」感染と呼ばれる現象のメカニズムは?
- ⑤「血清」とやらは・・・。
- ⑥加齢で感染例が増えるメカニズムは?
①体外での温度湿度等環境と感染力?
コロナウィルス一般が温度、湿度と体外での感染力維持期間に関係がないと言われているのは知っている。でも、南方の方がまだ感染例が少ないように思える。一縷の希望。
②何時間(日)くらい体外で感染力維持?
これもコロナウィルスに関する論文のレビューが存在していたと記憶する。飛沫がついた表面で、最長1週間とか恐ろしいことが書いてあった。新型コロナウィルスについてはどうなのかが今後とても大切になると考える。
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/3/33078.htmlwww.hazardlab.jp
③飛沫感染でどれくらい(どのように)口鼻の近くにウィルスがつくと吸気とともに感染するのか?
素人な疑問。新型コロナウィルスはヒトのどの細胞に感染しやすく、どの細胞には感染しないのか。当たり前だが皮膚からの感染はないが、口内の細胞はどうかなど。あるいは、飛沫のまま飲み込んで喉に着床した時点で感染するのか、それが肺までいって増殖するのか?ぬれていれば、感染しないのか、飛沫が乾燥すると肺まで到達しやすくなるのか?飲み込んで胃までいけば溶けるのか?等々、疑問はつきない。こうした疑問がわりと日常の動作に影響したりする。
「咳等をしている人と少なくとも1メートル開けましょう。/誰かが咳をするとウイルスを含む可能性のある液滴を噴霧します。咳をしている人に病気がある場合COVID-19ウイルスを含む水滴を吸い込んでしまいます」 / “Q&A on coronaviruses (COVID-19) | WHO” https://t.co/VFe8cjkZvz
— ひでき (@hidekih) 2020年3月10日
④「クラスタ」感染と呼ばれる現象のメカニズムは?
濃厚接触よりも換気の悪い人の集まる場所でのべき分布、2080法則的伝染が起こっているのは正直飛沫感染とは言え特別なメカニズムを疑いたくなる。まだブラック・スワンなのだと。
第四象限とは、私がブラック・スワンの世界に対してつけた科学的な呼び名だ。第四象限では、まれな”テール”部分の事象に対して高いエクスポージャーが存在、かつそういった事象を計算することができない。
第四象限のブラックスワン - HPO機密日誌
⑤「血清」とやらは・・・。
これは映画の見過ぎの妄想・・・。
体内で生成されたcovid19ウィルスの「抗体」を体外で培養するとか映画でよく出てきたけど、現実的でない?他の感染症の原因?この辺も知りたい。
— ひでき (@hidekih) 2020年3月9日
⑥加齢で感染例が増えるメカニズムは?
五十代から感染が増えるのは、免疫の問題ではないように思える。例えば、唾液の量とか、別のメカニズムがあるのでは?私自身が五十代なので必死!
口が渇く「ドライマウス」でお困りの方へ - 女性歯科医師のいる優しい歯科医院です
以上、素人のメモに過ぎないが、ぜひ知見を積み重ねて欲しい、そのためならファンディングでもなんでも協力したいという気持ちでいっぱい。
■⑥追記
ようは年をとると免疫が落ちるということらしい。40代で10代の半分の免疫力しかないと。半世紀生きている私からすれば本当に大変な事態。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO56484540W0A300C2000000/
■②追記
物体の表面で活発でいられる時間については大まかな知見は出た模様。
【図解】新型コロナウイルスの生存期間 写真3枚 国際ニュース:AFPBB News
■追記①
査読前の論文とのことだし、中国発のようなのでどこまで信頼できるかは不明だが、温度よりも湿度によりR0が変わるという。期待したい。
この新型コロナウィルスの基本再生産数が湿度によって変わるという論文が本当なら先行きに期待が持てる。https://t.co/jOCq1dJ5iT pic.twitter.com/OBFEvj84nO
— ひでき (@hidekih) 2020年3月21日
*1:WHOによって思いっきり否定されてた。www3.nhk.or.jp