HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

左翼系リベラルという矛盾

めいろまさんには、はた迷惑かもしれないが大変ツイートに共感した。

この元ツイートの精神科のお医者さんの「性グロテスク説」もよくわかる。人間とは醜いものなのだ。キリストが「口にはいるものは人を汚すことはない。かえって、口から出るものが人を汚すのである」とおっしゃったのは半世紀も生きていると痛感せざるを得ない。

最近しみじみ想うのだが、人権が、憲法が、権利がとおっしゃる左翼の方々の主張は矛盾している。本来左翼系の思想、社会主義は、個々人が自分のことより社会全体への奉仕を優先することでよりよい社会が成り立たせるのだという性善説でしかありえない。旧ソ連の革命や、中国共産党により国家樹立は、貴族や、資本家が我欲の塊であるとして排除したいという強烈な願望で成立した。貴族や、資本家は自分のことを社会よりも最優先にするので不平等になるのだ革命家達は思い込んでいたのだろう。社会主義国家を存立させるには、階級をなくし、自分の欲望を抑えた社会への奉仕が絶対であるという性善説に立つしかない。性善説なので、リーダーはいらない、みな平等で、よい方向に社会を向けられると神事、旧ソ連、中国において政府関係者が「同志」と呼び合っているのだろう。更には、自分自身にとって一番大事な子供の養育さえも社会に委ねる運動も社会主義国家の性善説の最たるものであろう。私は私の子供を私以上に愛をもって彼らのベストへむけて育てられるとは想わない。

ソ連やね、中国には、『子どもの城』というのがあってね、そこでは子どもは自分の好きな教科を勉強できるんだよ。学校とは違う特性を生かせるんだよ。日本にはないね。日本ではできないね。

年寄りは年寄りのことしか考えていない - HPO機密日誌

こうした社会主義性善説を自由に優先させることで貴族、資本家を引きずり下し、平等だとみんなが想えるのが社会主義であれば、権利は当然抑圧される。まさに中国、旧ソ連ではそれは真実であったし、いまの香港の若者への暴力を見ていると、いまも抑圧することで社会主義国家が存在するのだという恐ろしい主張が身にしみる。しかし、戦後日本における社会主義運動家、左翼思想達は、労働運動に代表されるように自身の権利に行使に実に熱心である。ある会社では、労働運動のためには正式な手続きを得ない休みの取得、手当の支給を求める権利すら広くあったと聞く。さらには、自身の権利は天から与えられているので、会社の上司にも、国家にさえ優先されるのだとさえ明言する。

私にとっては人権とは天国と似たおとぎ話です。天国を他者に信じさせることは信じたくない人を思えば抑制的であるべき。それがわからず語ることは欺瞞。たた、ジェノサイドだけは国家間の合意として、市民権の延長で禁止できそうだな、と。 http://twitter.com/#!/finalvent/status/41988960553156609

「私にとっては人権とは天国と似たおとぎ話です。」 - HPO機密日誌

社会主義的な主張を繰り返す人々の言説は、自身のサボタージュ、性グロテスクのために本来の主張を意図的に曲解しているのではないかとしか想えない。人は本来「グロテスク」なものなのだ。内に抱えたグロテスクさを「義務の前に権利の主張」をする姿勢では社会がなりたたない。ましてや、めいろまさんのご指摘の通り、より脆弱な企業の中で、グロテスクさを人権のオブラートに包み込んだ人材が適切な行動が取れるわけはない。ここに最大の矛盾を私は見る。

とても大事なご指摘をいただいたので、私の駄文ではなにも伝わらないとは想うがエントリーを起こしておく。