先日のガンダム・スターダストメモリー(星屑)を見た感想を書いてから、ガンダムとは現代のヨブ記ではないかと考えた。
ユングは「ヨブへの答え」という本を書いている。この中で、旧約から新約、そしてマリアの被昇天に至るキリスト教の歴史を精神史の進化だと捉えていたと私には思える。
- 作者: C.G.ユング,林道義
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1988/03/11
- メディア: 単行本
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ガンダム正史のガンダム、Z、からシャアの逆襲に至る物語はまさに人類の精神史的な進化の物語ではないだろうかと。そして、そのひとつの終局が例の緑の光であると。奇跡によって物語は終焉を迎えるのだと。戦い続けることしか知らない人類がそれでも対話を続け、ひとつの高みに到達したのだと。ニュータイプとは預言者そのものであり、シャアが荒野に呼ばわるもの、ヨハネであり、アムロがキリストになるはずだった。いや、逆か。