HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「エクソダス:神と王」(ネタバレあり)

先日見た。ユダヤの神が少年の姿で描かれているのは、ユングの言う「神の成長」を意識していると思った。

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ユングの書いた「ヨブへの答え」では、聖書の物語を集合的精神としての「神」の成長が描かれている。

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映画の「エクソダス」は聖書の物語をできるだけ合理的に描こうしている。エジプトのファラオに対する10の奇跡もナイル川における多分酸素濃度の変化で魚が死に、川が真っ赤になったことからはじまり、死んだ魚を食べるために蛙が大量発生、死んだ蛙からぶよ等々、因果関係をここに描いている。「燃える柴」が出てきていても、ここで少年の姿で描かれる「神」にはかなりのエゴを感じてしまう。ヨブとの対話をする神、あるいは現代的な愛の神の片鱗もない。

  1. ナイル川の水を血に変える(7:14-25)
  2. 蛙を放つ(8:1-15)
  3. ぶよを放つ(8:16-19)[脚注 2]
  4. 虻を放つ(8:20-32)[脚注 2]
  5. 家畜に疫病を流行らせる(9:1-7)
  6. 腫れ物を生じさせる(9:8-12)
  7. 雹を降らせる(9:13-35)
  8. 蝗を放つ(10:1-20)
  9. 暗闇でエジプトを覆う(10:21-29)
  10. 長子を皆殺しする(11章、12:29-33)
十の災い - Wikipedia

個人的には聖書の世界をエンターテイメントととしてよく描いているように見れて、楽しめた。