先日見た。ユダヤの神が少年の姿で描かれているのは、ユングの言う「神の成長」を意識していると思った。
- 発売日: 2015/05/01
- メディア: Prime Video
- この商品を含むブログを見る
ユングの書いた「ヨブへの答え」では、聖書の物語を集合的精神としての「神」の成長が描かれている。
映画の「エクソダス」は聖書の物語をできるだけ合理的に描こうしている。エジプトのファラオに対する10の奇跡もナイル川における多分酸素濃度の変化で魚が死に、川が真っ赤になったことからはじまり、死んだ魚を食べるために蛙が大量発生、死んだ蛙からぶよ等々、因果関係をここに描いている。「燃える柴」が出てきていても、ここで少年の姿で描かれる「神」にはかなりのエゴを感じてしまう。ヨブとの対話をする神、あるいは現代的な愛の神の片鱗もない。
十の災い - Wikipedia
- ナイル川の水を血に変える(7:14-25)
- 蛙を放つ(8:1-15)
- ぶよを放つ(8:16-19)[脚注 2]
- 虻を放つ(8:20-32)[脚注 2]
- 家畜に疫病を流行らせる(9:1-7)
- 腫れ物を生じさせる(9:8-12)
- 雹を降らせる(9:13-35)
- 蝗を放つ(10:1-20)
- 暗闇でエジプトを覆う(10:21-29)
- 長子を皆殺しする(11章、12:29-33)
個人的には聖書の世界をエンターテイメントととしてよく描いているように見れて、楽しめた。