HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「ワンダーウーマン」 2017年映画

非常に興味深く見た。多少戦闘にすぎる部分はあったが、大変美しい映画だと思った。なぜこの映画がフェミニズムの中で議論になるのか映画を見ただけではわからなかった。

Wikipediaにこうある。

マーストンは自身とエリザベス、オリーヴのフェミニスト的理想を繋ぎ合わせ、女の子と男の子が尊敬できるスーパーヒーローキャラクターを作り出した[30]。
(中略)

すでにポリグラフの発明で有名である心理学者ウィリアム・モールトン・マーストンは、こぶしや火器でなく愛で打ち勝つ、新しいスーパーヒーローのアイデアを思いついた。「いいと思うけど」とエリザベスは言った。「でも彼女を女性にして」。

(中略)
マーストンはさらに、夫妻とポリアモリーな関係を築き一緒に暮らしていたオリーヴ・バーンが身に付けていたものからインスピレーションを得て、ワンダーウーマンにブレスレットを付けさせた[34]。

ワンダーウーマン - Wikipedia

ちなみに、「ポリアモリー」とは?

ポリアモリー(英: polyamory[1][2]。古希: πολύ poly「多くの、複数の」、羅: amor「愛」)は、関与する全てのパートナーの同意を得て、複数のパートナーとの間で親密な関係を持つことまたは持ちたいと願うことを指す[3][4]。 ポリアモリーは「同意に基づく、倫理的で、かつ責任を持つノン・モノガミー」であるとされる[5][6][7]。ポリアモラスであると自認する人は、嫉妬心を自覚的にうまく扱うオープン・リレーションシップを信じ、深い・献身的な・長期的な・愛し合う交際においては性や恋愛を排他的なものとするのが必須だとの考えを退ける[8]。

フリーセックスから #MeToo が生まれたのか? - HPO機密日誌

ここで「???」になってしまう方は多いのでは?で、発見したのが「クーリエ・ジャポン」のこの記事とYoutubeの予告動画。

ワンダーウーマンの知られざる歴史(The Secret History Of Wonder Woman)』のなかで明かされる驚くべき事実の1つに、マーストンは、いわゆる「3人婚」を実践していたことが挙げられます。

彼の人生には、主に2人の女性がいます。妻のセイディ・エリザベス・ハロウェイと、オリーヴ・バーンです。そして何を隠そうこのバーンは、(産児制限運動の中心人物)マーガレット・サンガーの姪だったそうですね。

3人は1つ屋根の下に暮らし、マーストンはこの2人の女性との間に4人の子供をもうけます。

「3人婚」に「拘束好き」…『ワンダーウーマン』より超ワンダー!|性的妄想を全肯定する原作者の数奇な人生 | クーリエ・ジャポン

www.youtube.com

かなりびっくり。

しかし、1941年に「鎖から自力で開放される」スーパーヒーローが創造されたことは、その後のフェミニズム運動、女性解放運動にインパクトがかなりあったのではないか?オリジナルはセクシーにすぎる造形であっても、ワンダーウーマンの持つインパクトは失われていない。そもそも、この2017年版映画には男性に媚びるようなセクシーな描写は見当たらなかった。マーストン教授についてもっと学びたい。