HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

フリーセックスから #MeToo が生まれたのか?

先日からセクシュアリティとはなにか考えている。別に結論が出たわけではないが、許容されるべきセクシュアリティとはなにかを考える上で、極端なケースから考えるべきだと思いうだうだ考えている。ふと、物理的な「力」において男女に非対称性があるから、男と女で行動の戦略に差がでるのだと思い至った。

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そんなことをつらつら考えているうちに、「リベラル・フェミニズム」の存在を知った。

www.masshirona.red

この「ゲリラ訳」はセクシュアリティに関わるすべての方が読むべきではないかと思うくらい感激した。リベラルな立場から「良き生」とはなにかという特定の考えを強要することなく、「同意した成人の間で」起こることには介入しな立場であると私は理解した。これは極めて両性から、そして保守的な考えを持ちながらも一人では生きられない人間としてセクシュアリティを含む人生のパートナーを必要とするものとして、受け入れやすいのではないだろうか。現代の性差別や、社会制度的な面からの不平等はできるだけ避けられるべきではあるが、これまでの社会で受け入れられたきた規範も価値を認められるべきだと私は思う。

とにかく冒頭のここの部分に感激した。

男女間の平均的な違いを強調するよりはむしろ男女間の類似性を強調し、パーソナリティーや性格における性差の大部分は、社会のジェンダー構築に起因すると位置づけている。また、男女双方に向けて、両性具有的な単一の美徳群を奨励する傾向がある。リベラルフェミニストは、〔男女にたいする〕階級的な社会的役割と権利を裏付けしかねないような、性差についての強い主張を拒絶する。しかし一方でリベラルフェミニストは、その他の点では、男女それぞれに良き生(good life)について特定の考え方を奨励することを避け、かわりに、個々人が最も適した生き方を追求するための、より広範な中立性とプライバシーの領域があることを擁護しようとする。

*1

この文章は、米国における60年台、70年台の性の自由を求めるリベラル的であり、理性的な活動の延長線にあるものだと私には読める。性の平等、性の開放を求める運動がウーマンリブ運動(women's liberation movement)に続く活動であると考えられる。ここのところの、#MeToo運動は女性側の権利を主張することに私は全く異論はないが、その活動があまりに「より広範な中立性とプライバシーの領域」を踏み越えているように思えてならない。いわゆるGAFAに私のプラベートを晒しても、それがリアルな私への攻撃や、特定に使われるのでなければ気にならない。しかし、セクシュアリティを含むプライベートな領域を晒そうとも思わないし、「同意した成人の間」のことが原因で社会的な攻撃を受けたくもない。それが多くの「大人」の感覚ではないだろうか?

Women's liberationists proposed that sexism—legalized formal and informal sex-based discrimination predicated on the existence of the social construction of gender—was the principal political problem with the power dynamics of their societies.

(試訳)

ウーマン・リブ主張者は、社会的に「建設」されるジェンダーの存在を根拠にする法的で公式であれ非公式なものであれ性に基づく差別であるセクシズムは、自分達の社会の動力学的力の根源的な問題であると主張する。

https://en.wikipedia.org/wiki/Women%27s_liberation_movement


■追記

「フリーセックス」は言い過ぎであったかもしれない。しかし、真のフェミニストならこういう態度であるべきではないだろうか?

ポリアモリー(英: polyamory[1][2]。古希: πολύ poly「多くの、複数の」、羅: amor「愛」)は、関与する全てのパートナーの同意を得て、複数のパートナーとの間で親密な関係を持つことまたは持ちたいと願うことを指す[3][4]。

ポリアモリーは「同意に基づく、倫理的で、かつ責任を持つノン・モノガミー」であるとされる[5][6][7]。ポリアモラスであると自認する人は、嫉妬心を自覚的にうまく扱うオープン・リレーションシップを信じ、深い・献身的な・長期的な・愛し合う交際においては性や恋愛を排他的なものとするのが必須だとの考えを退ける[8]。

ポリアモリー - Wikipedia

*1:問題があればあとでこの引用部分は削除します。