フィンランドから自分へのお土産でムーミンの小さな絵本を買ってきた。
ムーミンの作品の中から一場面、一場面をトーヴェ・ヤンソンさんの挿絵とともに集めた本。子供になったつもりで、少しずつ読んでいきたい。
もっとも、トーヴェ・ヤンソンさんはムーミンをスウェーデン語で書いた。
「ムーミンが、スウェーデン語で書かれていることをご存知でしたか?」
『ムーミン』をスウェーデンのお話だと思っている人が時おりいらっしゃいますが、それはスウェーデン語で書かれているからなのです。
作者のトーベ ヤンソン(Tove Jansson)は、フィンランドの首都ヘルシンキの生まれ。フィンランド人ですが、トーベとその家族は「フィンランド・スウェディッシュ」と呼ばれるスウェーデン語を母国語とする人たちです。
https://www.facebook.com/EmbassyofSwedenTokyo/posts/878657815518074/
「フィンランド・スウェディッシュ」とは、両国の歴史の結果。
スウェーデン統治下のフィンランド(スウェーデン語: Finland under den svenska tiden)は、フィンランドがスウェーデンの一部だった歴史的な時期を指す。 スウェーデンのフィンランド統治が正確にいつ始まったかは不明である。 フィンランドでスウェーデン統治が確立されたという歴史的証拠は13世紀後半から見ることができる。 スウェーデンの統治はフィンランド戦争の結果1809年9月17日に終了された。
「フィンランド・スウェディッシュ」は現在フィンランドではごく少数だが、いまもフィンランド語とスウェーデン語の両方が公用語とされている。
民族比率は、フィン人が91.7%、スウェーデン人(スウェーデン系フィンランド人)が5.5%、サーミ人が0.1%、ロマ人が0.1%。
ヘルシンキの空港に降り立ってすぐに見えたサインに「Ulos / Ulo」と書いてあった。"ulos"はフィンランド語で出口の意味。直感で"ulo"はスウェーデン語で同じ意味なのだと思った。
いけない、いけない。子供の心でムーミンに取り組むつもりなのに、理屈ばかり述べてしまった。まあ、ゆっくり取り組みたい。