HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

世界の歴史的都市人口ランキングで日本はトップランナー

たまたま「歴史上の推定都市人口」というWikipediaの項目を見た。なんとなんと、622年に飛鳥京が23位にランクインして以来、9世紀に平安京がベスト10入し、以降現代に至るまで世界の都市圏人口としてはトップ10に必ず日本がランクインしている。*1

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歴史上の推定都市人口 - Wikipedia

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世界の都市圏人口の順位 - Wikipedia

日本は大陸から比較的近い島嶼部に位置しているので、歴史的に元寇を含む大陸の王朝の支配下になっていた可能性は高い。あるいは、日本がいつ南米や、オセアニアの国のように、西欧の「銃・病原菌・鉄」にやられてもおかしくはなかった。特に「病原菌」という問題で考えれば、実際に江戸時代の終わりに西欧人が持ち込んだ「ころり」の大流行があった。

安政5年(1858年)の大流行のときには、江戸の町だけで24万人もの人が亡くなったといわれています。江戸の町の大通りや路地に、コレラで死んだ人の棺が列をなして並べられていたといいますから、想像を絶する大流行だったに違いありません。

江戸時代の人の主な死因は何だったのでしょうか?

*2

そう考えると、衛生設備、国を守る意識が古代から日本は高度なレベルにあったと推測してよいと私は思う。早い内にひとつの「国」であるという概念が広く民の間で認識されていたことは大きい。そして、「日出処の天子」、天皇の存在が「国」概念の形成にとって不可欠であったと言いたい。神話時代から現代まで続く天皇という王家は世界に他にはひとつもない。これは国民の大変な財産であると私は考える。

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*1:実際には以下のような記述がある。まあ、ネタに近い。
「人口上位十大都市 (チャンドラー)
以下の都市人口はターシャス・チャンドラー (1987年, TC)によって推定された値であり、ジョージ・モデルスキー (2003年, GM)やイアン・モリス (2010年, IM)の推定値とはかなり異なる。全般的にチャンドラーの推定値の方が少な目に見積もられる傾向があり、古代のカルタゴアレクサンドリア、ローマや中国の歴代王朝の諸都市については推定人口がModelskiの推定人口の半分以下となっている。また日本と中国の推計値は根本的に無茶苦茶であり、各推定値は誤差が大きいため、データがあるものについては人口上位25位までの都市も記載する。」

*2:欧州における黒死病の凄惨な大量死と比べると日本の衛生面での文明レベルとしては軽症であったと私は考える。
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