日銀のインフレ目標が達成できずにいるので見直せと。
例えば、お隣中国のGDP成長を見ていると、不動産セクターが大きく貢献している。
16年不動産業の成長率はGDP成長率より高い8.6%、GDPシェアは6.5%で、GDP成長率への寄与度は8.3%(8.6%×0.065/6.7%)だ。
不動産依存が深刻な中国 住宅の価格と在庫の実態は? | 幻冬舎ゴールドオンライン
しかし、関連産業を含めるとGDPシェアは20〜25%に及ぶとの推計もある(中銀国際他推計)。1〜9月、上海では不動産の成長率への寄与度は18%、不動産に密接に関連する金融部門も含めると49%、これを除くと各々5.5%、4%未満の成長に止まる。北京もほぼ同様の状況だ(11月16日付21世紀経済報道)。
一方、世界的には3位とランキングされる東京も、不動産価格で言えば大きく出遅れている。
グラフで見てみよう。世界的に見て、とても世界第三位の都市の価格とは想えないほどデータのある2000年以降の地価で東京は出遅れている。
https://www.fudousan-kanteishi.or.jp/wp/wp-content/uploads/2015/06/chika-1_tikatyousa_h25.pdf
これは意図的に高層住宅用地のデータを使っている。東京のタワーマンションの価格がバブルだというのなら、世界の主要都市の高層住宅、マンションはとうにバブルを超えている。日経平均が20年ぶりの高値を更新したが、最高値である3万8千円には遠く及ばない。また、あえて引用しないが上記のレポートにはアジアの諸都市の2000年以降の価格の推移も出ている。アジアの諸都市と比較すると更に東京の地価が出遅れている感が伝わる。
インフレターゲットが未達成で、東京の地価が出遅れている段階で不動産も、証券も高値を警戒するような発言がでることを強く危惧する。