いろいろ感慨無量。タイトルもいろいろ考えたのだが、市況かぶ全力2階建以上的確なタイトルが思いつかなかった。
日経平均 22937.60 + 389.25
日経平均、失われた25年を取り戻す : 市況かぶ全力2階建
TOPIX 1813.29 + 20.63
値上がり 1315
値下がり 619
変わらず 99
出来高 18億9665万株
売買代金 3兆5126億円
※日経平均 4日続伸
1992年1月以来の高値
私もたまたまこの後、日本にいなかった。
25年前のバブル終焉期は日本にいなかった。
— Trader 55 (@xinhai4263) 2017年11月7日
企業は、海外著名不動産・有名リゾート地の買収、有名絵画の爆買い
個人は、有名ブランド品の爆買い
海外に住む日本人にとっては現地の人に揶揄されて恥ずかしかった。
米国にいたわけだが、散々当時聞かれたのは「バブル期とその後で、住んでいる人も、基幹製造業も、なにも変わっていないだろう。まして、日本の債権はまったく海外に流出していないと聞く。一体、お前たちが『失われた』と言っている金はどこにいったんだ?」という質問だった。散々、「土地がさがり、金融機関が破綻し、株が下がり、更に土地がさがりのデフレ・スパイラルなんだ」と答えたが、納得してもらえなかった。
いまなら答えられる。失われたのは「信用」だったのだ。いや、「失わされた」と言うべきなのかもしれない。不動産への総量規制をきっかけとした、株と債権と為替のトリプル安で金融不安が広がり、日銀は銀行をいかに守るかに終始した。政策的な為替の誘導は、日本の製造業を直撃した。みかけ日本の企業は内部留保が積み上がったように見えるが、内情はかなり厳しい。ネットバブルの00年台にホリエモンや、ほかのネット企業をきちんと育てていれば、レガシー製造業が仮に衰退していてもまだ救いようがあったようにも思えるが、その病は深いように思えてならない。
ともあれ、いまの短い均衡状態において「失われた25年」前の日経平均が取り戻せたことだけでも大きい。ちなみに、比較で言えば中国の企業の不良債権や、米国の労働条件から言えば、日本は全体からみればまだまだ戦える国であることは間違いないと信じる。真の意味で日本企業の25年間を取り戻せるのはいつの日なのだろうか?
まあ、とにかく賃金をあげないと日本の実情は回復しないとは書いておこう。