HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

"How Google Works"を読み始める

G Suiteを使っていて、すべてのアプリケーションに社内の生産性をあげるという思想を感じるようになった。会社の同僚にも、G Suiteの活用を強くするめるようになった。

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だいたい、世界の最先端のIT企業であるGoogle社がなんで電子ホワイトボードなんか販売するかなと。ホワイトボード好きな私にはたまらんじゃないかと。

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で、たまたま乗り換えで時間があったので、飛び込んだ構内本屋で「How Google Works」の翻訳を見つけた。

これを読んで、非常に納得した。Google社は、スマートクリエイティブと呼ばれる野心的、革新的で生産性の高い人々をいかに集め、いかに効率的に働いてもらうかに特化した会社なのだと。

  • 高度な専門知識を持っていて、経験値が高い
  • 実行力に優れ、企画するだけではなく、プロトタイプを作る
  • データを意思決定に生かすことができる
  • 競争心が旺盛で、努力を欠かさない
  • ビジネス感覚に優れる
  • 誰よりもユーザ目線で、自らのプロダクトにのめり込む
  • 好奇心旺盛で、常に疑問を抱き、現状に満足しない
  • リスクをいとわず、失敗を恐れない
  • 自発的で、主体性に基づいて行動する
  • あらゆる可能性にオープンで、誰のアイデアかではなく、その質によって物事を判断する
  • 細かい点まで注意が行き届き、集中力を切らさない
  • コミュニケーションが得意である
Googleが提唱する"スマートクリエイティブ"な社員とは、どんな人材か。 - 感謝のプログラミング 10000時間

ま、ちょっと本書内で褒めすぎというか、ハードル高くしすぎだろうという気はする。「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです」という使命は、いい意味で自分たち目線でやってるのだろうと。確かに、G Suite使っていて「こういうのあったら働きやすいな」というアイデアを感じる。こういう真摯な使命をスマートクリエイティブな人たちが持つとGoogleになるんだと得心。読み進むのが楽しみ。

心願成就と挨拶

某所でごあいさつをした。その中でどうしても「心願成就」について触れたかった。自分で書いてはみたもののまとまらなかった。

真言宗は心願成就、すべての願いを受け入れ、護摩の火で浄化するという。

「図説理趣経入門 」を読み始める - HPO機密日誌

何度かやって、心の友のあるお坊さんに相談した。実に的確に文章にしてくれた。さすがにそのまま転載できないので、要旨。

  • 護摩修行とは、自分自身の心に正直に向き合うこと、真摯に祈ること。
  • 真摯に祈るものに必ずいい結果をお不動様は与えてくださる、と信仰を持つこと。
  • 心願を成就したいと真剣に祈ることは、すでに成功への第一歩を踏み出している。真摯な祈りは、強い決意、強い確信となる。自分の人生を生き抜く力となる。

いろいろな想いを話し、この信仰上の確信の話しへとつないだ。実はこの段になると感情もあって、涙で文字が読みづらかった。聞いてくださった方々からは、「もらい泣きした」、「(あなたにしてはめずらしく)よかった」等との肯定的な感想をもらった。祈りは通ずる。

Shape of Water

先日行った映画館にあったチラシのイラストに惚れた。水の中で半魚人と抱き合う女性。監督は、なんと「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ!これは絶対見なければと思った。

http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/030/815/48/N000/000/016/151972295626493998177.jpg

www.foxmovies-jp.com

全く期待を裏切られなかった。Shape of Water、水の形。老子から取ったのだろうか?

上善は水の若し。水は善く万物を利して争わず、衆人の悪む所に処る、故に道に幾(ちか)し。

(最上の善なるあり方は水のようなものだ。水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もがみな厭(いや)だと思う低いところに落ち着く。だから道に近いのだ。)

老子が書いた「上善は水の若し」の真意 | NHKテキストビュー

まさにこの言葉は、映画の主役、イライザの在り方だ。

ほどよくSFしていて、ほどよく昔の映画へのリスペクトがあって、ほどよくサスペンスで、ほどよくロマンスで、ほどよくエロティック。いい映画だ。ますます、ギレルモ・デル・トロ監督が好きになってしまった。

■追記

アカデミー賞四部門受賞キタァ!

ultra-hiros.hatenablog.com

作品賞はすごい!

「ポーの一族 春の夢」

ポーの一族」の40年ぶりの新作が出ていたことを知った。

そして、宝塚のチケットも手に入った。

kageki.hankyu.co.jp

が、仕事で結局行けなかった。あまりの残念さに、新作と、旧作のセットを大人買い

とりあえず、「春の夢」を読んだ。タイトルの「春の夢」とはシューベルトの歌曲集「冬の旅」の中のひとつ。

シューベルト 春の夢

Franz Schubert Winterreise Op.89 解説及び歌詞対訳 淡野太郎

冬の旅の中、春の夢を見る。そして、目が覚め過酷な現実に向き合う。

この物語のさまざまな登場人物を通して、この世は夢なのか、死によって人は目覚めるのか、問いかけられた。

仕事で使う英語

留学して帰ってきて以来、仕事で英語を使ったことはない。少なくとも報酬につながる仕事はしていない。米国留学当時は、結構通訳だの、旅行代理店の手伝いなどしたように思う。当時、"Co Op"と呼ばれていたと思うのだが、インターンシップをやっていくらかもらった。米国のいわゆる2x4住宅の輸出(日本から言えば輸入住宅)のプロジェクトにもかかわった。自動車産業のニュースレターの会社のマーケティングも半ば課題、半ばバイトでやった。ある日本の組織の出先事務所の手伝いもやった。いくらか、奨学金ももらったし、GPAの優等生だけが表彰されるAlpha-Kappa-PieだかなんだかのFraternityに形だけ入れた。

しかし、日本に帰ってきた英語を仕事で使ったことはない。そもそも、日本にいて米国のMBAを取ったことが評価されたことがない。もう二十数年。そういえば、当時米国の幼稚園にいれて、「お前より英語がうまい」と言われていた当時2歳だった子供も、帰国して日本の幼稚園に入れたとたんに一切英語はしゃべらなくなった。もうおとなになった本人に覚えているか聞いたら、断片的な記憶はあるらしい。しかし、英語のモードでは考えなくなった。

で、今回始めて英語を仕事で使うことになりそう。数時間、英語でミーティングをしたのだが、全く(とは言い過ぎかな)問題なかった。かなり先様には評価されたらしい。英語ネイティブでなくて、仕事で使う英語の使い手の方だったのがちょうどよかったのかもしれない。現実化するにはかなり時間がかかるのではないかと思うが、楽しみにすすめていきたい仕事になりそうだ。

「五箇条の誓文」で解く日本史、読了

明治憲法は、絶対権力者を作らない仕組みになっていたと。そして、近代の列強と呼ばれる植民地国家は、総動員によってのみ戦いに勝てるという前提において、民主主義、法治主義国民皆兵を実施した。結果が硬直的な憲法、国家運営となり、戦いに勝てるはずのない日本になってしまった。それでも、戦わざるを得なくなれば足りないところは精神論でとなる。

hpo.hatenablog.com

特攻、本土決戦は、物量では勝てない戦いだという明確な認識において打ち立てられていた。

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そして、国民も戦いの顛末、みんな死ぬのだという認識で戦い続けた。この結果が日本の敗北となり、精神論の果の虚無となった。

hpo.hatenablog.com

では、いまどうしたらよいか?著者の片山杜秀氏は、「農本主義的縮志向の肯定」へと向かえと言う。日本は背伸びをしようとして道を誤ったのだと。安易な二大政党制志向は衆愚政治となるだけだと。これまた精神論ではないかと言いたくなるが、もう一度農本主義的、鎖国的な身の丈にあった日本の国の姿を描けと。

五箇条の御誓文を出発点として、明治150年を活写されたことは大変興味深いが、未来の日本の礎としてどうこの「五箇条」を活かしていくかは、現代日本の憲法改正と照らし合わせて、深く考えられるべきだと私は思う。

ビジネス文書はクラウド管理すべき

自社のIT関係への意識調査をして愕然とした。せっかく会社でGoogle社のG Suiteを入れてメールから、クラウド、文書管理までできるようにしているのに、同僚たちの8割は認識していない。ここまでGoogleのドキュメント、スプレッドシートなどが充実してきているので、個人情報などセキュリティに特に注意すべきファイルは、メールで送るのではなくアクセスが確認できる方法で共有すべきだと信じる。緊急で下記の内容を同僚たちと共有した。

○正しいセキュリティ確保と情報共有のヒント
ー スマフォは二段階認証にしよう! : Googleアプリ、SMS等での認証
ー G SUITEのセキュリティ上の利点 : 個人側が注意するだけでなく、会社側からもアカウント(メールアドレス)に紐付けられたデータをアクセス制限、一時停止等できる。
ー 個人情報、社外秘に関連するデータのやりとりは、メールはG Mail、クラウドはGクラウドワープロはドキュメント、表計算スプレッドシートを、メッセージングはハングアウトを推奨 = セキュリティの向上と情報共有、生産性向上
ー クラウド上でのデータは相互にアクセスできる。閲覧だけ、編集可も選べる。メール添付、宅ファイル便等と違って、拡散しづらい。「版」を無限に戻せる。
ー 知らないことは聞く、広く聞く。あぶないアプリサイトには、会社からアクセスしない。ログイン、ログアウトはまめに。個人情報に触れることはSNSに載せない、家族であっても話しをしない。

ここにきて一気に潮目が変わって、パソコンのローカル側よりもむしろクラウド側で仕事をすすめる方が生産性があがるようになってきている。自社でも、実はFlex Workというローカル側にはデータを落とさせない仕組みを導入した。

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同僚たちにも、進めたがGoogleのG Suiteは本当に勉強すべき。この本は本当によく書けている。自分で使い、ヘルプや、マニュアル、いろいろな方のブログ等を読んで身につけた使い方がよく整理されて書かれている。同僚たちに強く進めた。

言葉は忘れてしまったが、例の社会的な慣行、仕組みが普及するまでコストがかかり普及させる側がエネルギーがいるというあの状態がクラウドクラウドアプリにおいて起こっている気がする。

ちなみに、最近GoogleからG Suiteのプロモーションコードが届いている。Win=Winっぽいので、ここに載せておく。

G Suite Business プラン

G3EPQVP97XM4QJG

G Suite Basic プラン

FDGACJMK4A9GNYV