東京都の感染者が100名を越えたとのことで、驚いている。正直、せめてもう少し先だと想っていた。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200702/k10012492591000.html
ここのところ、不定期に東京都の感染者のリストをcsvで落として分析している。arrayformula、queryなどの関数を使うと素晴らしく簡単にできてしまう。
catalog.data.metro.tokyo.lg.jp
昨晩に作成した7月1日発表までの症例を年代別、月別にしたグラフだ。東京都の症例リストを見ると、7月1日発表の67人の内、60代以上は「60代」の2名しか見当たらない。確実に5月までと現在の症例数の増加の中身は違う。リスクの多い高齢者に関して言えば、同じ一日百人超の感染者とはいえ、5月まで高齢者比率が半分近くであったことを想えば、感染拡大は10倍管理できていると表現することはできる。
とはいえ、坂本先生がおっしゃっているようにこの状況で約二週間前の感染なので本当に気をつけなければならないのは事実。現在進行形で、指数関数的に若い世代で感染が広がっているのだとすると次は高齢者、重篤化因子保持者に広がりかねない。
感染者に「若者・濃厚接触者・軽症例」が多いというのは、「中高年・感染経路不明例・重症者」がいないということではなく、後者が今後拡大しそうなキナ臭さがある。今見てるのは2週間前の風景だということを忘れずに。
— Fumie Sakamoto,MPH,CIC 坂本史衣 (@SakamotoFumie) 2020年7月1日
一方、企業倒産の件数と規模も増加傾向にある。景気の見通しも相当に悪化している。不動産、資産価格にそろそろ影響しかねない程私の見聞きする経済状況は悪化してきている。
倒産速報 | 株式会社 帝国データバンク[TDB]
出したくはない「恐慌」の文字が頭をちらついてます。不動産ファンドとかホテルの活用がかなりです。この稼働率だと多分1年以内に大半のホテル、旅館はつぶれます。そうすると不動産価格が下がって、ファンド、地方の銀行から・・・、とならないことを祈るばかりです。https://t.co/l0zGQLH8yN
— ひでき (@hidekih) 2020年7月2日
経済再開に向けて早く緊急事態宣言、自粛解除を訴えていた私としてはどう感染症とコロナのバランスを取ったらいいのか、悩ましい。ただ、強いて言うならインフルエンザとの比較は有効だとは考える。19-20年のインフルエンザの「シーズン」においても、1.3万人もの入院者が出ていたと。ICUに担ぎこまれたケースも600を越えたのだそうだ。
少なくともインフルエンザや、他の感染症と比較して報道すべきですよね。インフルエンザ、19-20年シーズンで一万三千人の入院者が出ているのですね。https://t.co/HEhxnC38Pa pic.twitter.com/iOiCKb70IF
— ひでき (@hidekih) 2020年7月2日
また、米国の大規模の症例の分析も出てきた。申し訳ないがグラフの一部を切り取った。既往症のない60才未満にとってインフルエンザより恐れるべき病気なのだろうか?とも正直想っている。
https://t.co/9N5rnw0U5g?amp=1
繰り返すが、まだ今後の推移から目が離せないという以上のことは私には言えない。引き続き注視していきたい。
■追記
エントリーを公開した直後に拝読した。接触アプリ!みんなで入れよう!これこそが経済と医療のバランスを取る道!
正直これ以上できることはあんまり何も思い付かないんですよね。
— 手を洗う救急医Taka (@mph_for_doctors) 2020年7月2日
感染のメカニズムも新しい生活様式も、専門家のみなさんが十分すぎるほど伝えて来たと思います。
これ以上強く言うと必ず自粛警察による軋轢が出るでしょう。
もう一回経済止めるか、接触アプリ使うぐらいしか思い付かないです。 https://t.co/I8Xmr1K9tJ