いままで、散々新型コロナウィルス関連のエントリーには、「個人的メモ」とつけてあげてきた。自分自身と自分の周りの人々のための意思決定をするために新型コロナウィルス関連の情報は散々調べ、グラフ化し、ツイッターで議論を交わさせていただいて来た。どんなに調べても私は専門家ではないので、私のためにまとめた情報の不正確さ、妥当性のなさを示すために「個人的メモ」とつけてきた。今回は、本当に「なんとかしてよ！」というエントリーなので、タイトルにはつけない。
どうでもいい話しからスタートしてしまったが、本当に緊急事態宣言による自粛の全国対象延長なんとかしてほしい。気持ちは佐倉惣五郎の気持ちでツイッターした。いや、気持ちはね。
大阪市立大学の報告が正しければ、国内にはもう１００万人を超える感染者、感染経験者がいることになります。しかし、数百人の死亡者しか増えていないことを考えれば、新型コロナウィルスの致死率はインフルエンザよりも小さいことになります。ゲームのルールが変わっています。ぜひご再考を！
— ひでき (@hidekih) 2020年5月1日
コロナ対策のゲームチェンジを主張する根拠はこの大阪市立大学の発表。信頼できる抗体検査手法開発と、予備調査の結果。ビッグニュースが二つもごく簡単に触れられていた驚いた。
<本研究のポイント>
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/pdfs2020/press_200501.pdf
◇微量の血液で短時間に判定可能なため、検体採取時の医療者の感染リスクを減らします
◇既感染の判定にも活用できる診断法で、PCR 検査とは互いに相補的な役割を果たします
◇蛍光計測によって精度が向上し、PCR 検査よりも低価格かつ迅速な診断法です
◇重症化予測および治癒判定に影響する抗体を調べ、治療介入の層別化を図ります
更に、予備調査として（だろうと推測）「COVID-19以外の目的で外来受診した患者さんの残余血清を無作為抽出検査したところ、抗体陽性率はおよそ1%程度」だと。広く知られているように、海外の研究事例でもこれまで知られていたよりもはるかに多くの無症状感染者、感染経験者がいる。
カリフォルニアの抗体検査では日本でも多く伝えられているように、顕在している感染者の50倍から80倍の感染経験者がいることを明らかにしたと伝えられた。
日本における新型コロナウィルス抗体検査の実施 - HPO機密日誌
“実際のコロナ感染者数は相当多いか”抗体検査で大阪市立大学 | NHKニュースb.hatena.ne.jpNY州14.9％ NY市21% NY州北部3.6% LA群4.1% ドイツ(ガンゲルト)14％ 大阪市立大学1%。もしかして欧米に比較し日本は感染拡大してない？それとも抗体を持ちにくい体質？
2020/05/01 16:45
大阪市立大学の報告が意味するのは、これ以上無症状の人の感染の有無の検査をしても疫学的調査目的以外はばかげているといことだ。同様に、日本が新型コロナウィルスを撲滅することも、もはや手遅れだろう。ここから先、自粛、自粛、接触八割減を言い続ければ、明らかにコロナ死よりも経済的困窮死が上回るのは確実。病死の何倍、何十倍もだ。すでに悲惨な例が報道されている。
4月30日夜、東京都練馬区のとんかつ店で火災があり、店主の男性（54）が全身やけどで死亡した。男性は東京オリンピックの聖火ランナーに選ばれていた。新型コロナウイルスの感染拡大で大会は延期されたうえ、店も営業縮小に追い込まれ、先行きを悲観するような言葉を周囲に漏らしていた。遺体にはとんかつ油を浴びたような形跡があり、警視庁光が丘署は出火の経緯を慎重に調べている。
聖火ランナーのとんかつ店主、火災で死亡 生前は延期や新型コロナ影響を悲観 - 毎日新聞
私の周りでは飲食店関係はもちろん、かなり強気の展開をしてこられた方々ですら先行きに絶望している。とにかくものが売れない、お客がこない、売上げが立たない、現金が足りない。困窮と失望の声がすごい。
ここでコロナ対策という「ゲーム」の戦略を変更すべきなのだ。被害を最小に押さえるゲームのルール、前提条件が変わった。自粛するのは６０代、７０代以上であって、それ以下の人々はもう経済活動を普通にすべきだ*1。ゲームの目的は、自粛の徹底ではなく、日本全体の疾病と経済苦による死亡者を最小にすることだ。ここに異議のある人はいないだろう。*2
ＮＨＫのニュースで先日感染者の年代別死亡率が発表されていた。これは有症状者の統計だ。大阪市立大学の調査、もしくは国立感染症研究所あたりが疫学的統計調査を行えば、はるかに多くの感染事例が明らかになり、死亡率は一桁、二桁下がる。そうすると、重篤化する要因のある方々以外にはインフルエンザよりも致死率の低い感染症ということになる。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1TJmlfADq4rtJ0tLEDRtYTQjEYAvcpYOIUK3b38RlwDI/edit?usp=sharing
新型コロナウィルスによる死亡率 NHKニュース
大阪市立大のプレスに「重症化予測および治癒判定に影響する抗体を調べ、治療介入の層別化を図ります」とあるのは本当に大事なポイント。
具体的なゲームチェンジの戦略については、このイスラエルの方のおっしゃっていることが正しい。
――具体的にどんな提案なのですか。
「まず社会を二つのグループに分けます。『高リスク』は67歳以上や持病を持つ人たち。『低リスク』はそれ以外の人たちです。そして『低リスク』のグループだけ、外出禁止令を解除します」
「普通の生活に戻った若者たちには徐々に感染は広まりますが、多くは重症には至りません。もし数週間から数カ月後、十分な人数がウイルスへの免疫を獲得し、感染が広がりにくい状況だと判断されれば、高齢者など『高リスク』の人たちが外出しても安全だと言えるでしょう。約1年半後のワクチン開発までの対応策としては有効な戦略だと考えています」
新型コロナ「経済封鎖せずに抑え込める」 科学者が提唱 [新型コロナウイルス]：朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASN4Z3FGFN4YUHBI004.html
子供達から学習の機会を奪ってはならない。クラスター班の方々ですら、無症状者からの感染はごく少なく、多いのは高齢者であることを認めている。
感染症学会の分析による、コロナ大流行の犯人。傾向と対策 - More Access! More Fun
逆に言えば、Ｇ７開催国の中で日本は一番死亡者数が少ない。フルセットの工業力、産業を持っている国だ。米国もトランプ大統領の再選願望で国内めちゃめちゃ。中国は全世界から賠償を求められるは、国内の「倒習」運動に恐れおののき習近平主席が親衛隊を編成するという異常事態。中国を訴えることすらしないで、新型コロナウィルスの被害を最小限に抑えていると世界から評価され、逆に支援するほうにまわれる可能性がある。米国も、中国も自滅し、世界は二極ではなく「無極」とまで言われている。日本の明るい未来をもたらす決断はいましかできない。
安倍首相！よろしくお願い致します！！！
*1:自分が５０代なので年代の主張にはバイアスが入っていることは断っておく。
*2:未来といまとでどうするのか？、今経済再開すると未来の重篤者が増える。という方もいるだろう。命の差別はできないので、【個々の死亡者 x 余命】の総和の最小化と考えてはどうだろうか？先日、高齢者の余命を調べたが確かに余命はあるが数年に過ぎない。現在と１年後の感染死の「現在価値」は数十パーセントも違うとなる。逆に子供達の未来は平均でも七十年近くあるということになる。来年感染しても、あまり変わらない。hpo.hatenablog.com
