パン屋さんのレジのAI化が取り上げられていた。道具としてのAIをビジネスに応用した良い事例だと想う。
ひるがえって、日本の道具としてのAI活用は旧来からの法律、行政に阻まれている。なんどか本ブログで取り上げているホテルのレセプションのキーレス化がそうだ。
以下、以前のエントリーのほぼ繰り返しになるが、世界一のホテルチェーン、シェラトン、メリディアンなどのブランドを擁するスターウッドグループ、SPGでは、IoT、AIを使ったスマフォを使ってキーレスチェックインがスタンダード。
https://www.spgpromos.com/keyless/?language=ja_JP
ヒルトンの「デジタルキー」もすごい。アプリを落としてみたが、実によく出来ている。
http://hiltonhonors3.hilton.com/ja_JP/hhonors-mobile-app/digital-key.html
いずれのホテルグループでも、キーレスが採用されている全世界のホテルのリストに日本のホテルはひとつもない。真剣にキーレスエントリーを試しに、韓国まで行こうかと想っているほど。
不思議でしょうがないのは、旅館業法、ホテル関連法規のどこにもスマフォでチェックインしてはならないとは書いていない。しかし、現実のホテル、旅館関係業界では誰に聞いても、無人チェックインはできないと言う。
第六条 営業者は、宿泊者名簿を備え、これに宿泊者の氏名、住所、職業その他の事項を記載し、当該職員の要求があつたときは、これを提出しなければならない。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S23/S23HO138.html
2 宿泊者は、営業者から請求があつたときは、前項に規定する事項を告げなければならない。
日本で一番ホテル業のIoT化が進んでいるこの素晴らしい「変なホテル」はそのままでは全国展開できない。
過去の風営法との関連からなのだろうか?不思議の国日本だ。
コーポレートガバナンスは誰がために? - HPO機密日誌
と想っていたら、先日浦安の舞浜にできた「変なホテル」に行ってみたら、あっさり無人エントリーのフロントとなっていた。
ちょうど、イギリスのテレビクルーがこの浦安の「変なホテル」を含む日常での日本のデジタルガジェット化について取材に来ていた。
音声入力はまだいまひとつだったが、手書き入力は完璧。室内の音声認識ロボットも前回のチューリーちゃんよりは進化していたが、いまひとつ。
「変なホテル」が突破口となり、全国でAIがホテルに導入されることを期待したい。民泊法が成立すれば、宿泊業界でもきっといままでよりもAI化が認められてくるのだろう。パン屋さんとの比較で発想すれば、次はホテルにおける顔認識だろうか。USJでは平気で実用化されていた。
集中家族サービスでUSJ三日間の旅に出た。準備の段階から戸惑うことばかり。そもそも、USJには3デイチケットがない。2デイチケットの次はいきなり年間パスポート。
これがなかなか高度で事前に送られてきた年間パスポートを持ってゲートにいくとその場で登録してくれる。朝の焦っている時間でなく初日は昼の割と入場待ち列の少ない時間帯に到着してよかった。再入場で確かめたが、二度目から顔を自動認識してくれる。すごい!
USJ 一日目 - HPO機密日誌
「変なホテル」1号店でも部屋のキーレスエントリーに使われていた。二号店である舞浜ではこの顔認識は採用されていなかったので、まだいろいろ問題があるのかもしれない。着実な前進に拍手を送りたい。