HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ホテルIT化の夢

関係者とホテルのIT化が進むと何ができるか話した。より宿泊者の方々の利便性を拡大し、より生産性を高める工夫はいくらでもある。

バックヤード側で言えばホテルのメンテナンス担当者IT端末による清掃作業の指示、進捗管理、チェックなどがある。どの部屋を何時までに清掃するのか?部屋ごとに枕の硬さなどお客様の要望に合わせたセットアップどうするのか?早めにチェックインを希望されるお客様に向けて、メイクが終わり、アドミニストレーターのチェックまで終わったのはどの部屋かのリアルタイム管理などなど。ホテル業は実は時間を売る商売なので、今日の在庫を明日売るない。人手不足で新規に雇用された担当者が多いことなど、ITによるサポートは大きい。

一方、「変なホテル」で先行している顔認識、音声認識は今後普及するだろう。鍵を持たなくとも、文字通り「顔パス」できればロックアウトもなくなる。ホテル側からすれば保健所等から厳正運用を要求されている中、不正な宿泊も減らせられる。アマゾン等はビジネス利用等を否定しているが、スマートスピーカーによる部屋のエアコン、照明管理、あるいは多言語による部屋うちでのコンシェルジュ提供など夢は広がる。音楽、動画配信サービスも著作権の問題があるが、可能になれば顧客満足につながるだろう。有料の衛星からの配信が死滅しつつある中、アマゾンFireTVのホテル用サービスなどでき、なおかつスマートスピーカーとつながれば普及にもプラスになるのでは?

考えてみれば、スマフォを部屋に入れるサービスはもう当たり前になりつつあるので、これにテレビ電話によるホテルスタッフ、コンシェルジュサービスが相乗りできれば、さらに顧客満足は高められるだろう。

スマートロックの提供も日本の法律、条例が足を引っ張っているが、中長期的には逆にセキュリティーを高められる。誰が部屋に出入りしたか全てのログが取れるようになるだろう。ホテルスタッフによるフロントにおけるチェックよりはるかに安全安心だ。

とても楽しみなのだが、なかなか業界全体としては「人にやさしいIT化」が進まないのが残念でならない。