「愛の秘密」を読了した。以下、ネタバレありだが自分のための備忘。
- 作者: フランソワルロール,Francois Lelord,甲斐千佳代,吉田春美,柏内典子,川口須美代,鈴木香子,広瀬由樹
- 出版社/メーカー: バベルプレス
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
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愛の秘密を求めて、エクトールはさまざまな冒険をする。そして、そのひとつひとつの冒険と体験を「愛の要素」として発見し、手帳に書き留めてていく。愛を求め、愛を得、愛に歓び、愛を失う恐れにさいなまれ、愛に苦しむ。男と女の愛は実に不条理に満ちている。愛の不条理さについては、数日前のAIの映画/ゴダールにからめて書いた通り。ちなみに、本書も何組かのカップルの愛の変遷を通して物語りが進む。男と女がいるだけで、物語が生まれ、愛が生じ、愛が失われる。そこに愛の不条理と耐えがたさがある。
以下、この物語の最終的な転換。本書を物語りとして読まないと殆ど意味が通じないだろうが、自分のために書いておく。二番目のコラムと三番目のコラムの要素が表裏一体であることが、愛の秘密だと私は本書から学んだ。
愛の第一の要素 | 喪失感 | 満たされているという思い |
愛の第二の要素 | 罪悪感 | 与える喜び |
愛の第三の要素 | 怒り | 感謝の心 |
愛の第四の要素 | 自信喪失 | 自身 |
愛の第五の要素 | 恐れ | 心の平静 |