「ホモ・サピエンスの秘密」読了

たまたま本屋で見かけて手に取った。「サピエンス全史」をヴィジュアルに語り直していた。

作者: インフォビジュアル研究所
出版社/メーカー: 太田出版
発売日: 2017/05/26
メディア: 単行本（ソフトカバー）
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そもそも、「サピエンス全史」自体大変読みやすい文体で書かれている本。私のような遅読の者では十分に読めた。それでも、中高生クラス、あまり本を読みつけない人だと抵抗感があるかもしれない。その点で、本書は「全史」の骨子をよくまとめている。

ただし、最後の人類の幸福と経済的成功に関する考察は、「全史」が全人類的課題としているのに対し、本書では日本人の不幸感に焦点をあてているのに違和感があった。ここに焦点を当ててしまっているので、ある意味当然の流れで人工知能、人類の生物的な改良というハラリ氏独特の未来観については触れられていない。「ホモ・デウス」が翻訳されたらまた「インフォビジュアル研究所」から出版されるのであろうか？