なんか読書量が落ちている。ゲームなどやっている場合ではない。
進化は万能である──人類・テクノロジー・宇宙の未来 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マットリドレー,大田直子,鍛原多惠子,柴田裕之,吉田三知世
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/06/05
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
すぐれた要約はこちらにある。
著者のマット・リドレーダーウィンの生物における進化論を「特殊進化論」であるとし、「道徳からテクノロジー、金銭から宗教にいたるまで」ありとあらゆる分野で進化が起こっていると指摘している。説得力ある議論が本書で述べられている。
「進化論」を徹底していくと、政府や公的な機関、従来の金融機関は不要であるという著者は主張する。マット・リドレーが本来的な意味でこんなにも「無政府主義者」、アナーキストであるとは知らなかった。特定の「ヒーロー」、「天才」がいなくとも歴史は進化していくという主張の通り、本書の歴史、政治、インターネットに関する主張は「サピエンス全史」におけるそれと並行関係にある。一緒の読まれるべきだ。
また、多分意図的にマット・リドレーは触れていないが、公害問題ひとつとっても民間だけでは解決できなかったであろう問題は存在する。政府をある意味「環境」なのだ。恵みの雨もあれば、ハリケーンのような大災害にもなる。そう思わなかと日本では生きていけない。
*1:このサイト全く知らなかった。これから使っていってみたい。